遊戯王の中で貴重な「互いのライフポイントを入れ替える」効果を持つ《大逆転クイズ》。
15年弱再録がないノーマルカードですが、先行1ショットキルが可能なカードとして注目されています。《大逆転クイズ》の効果・評価・値段・デッキ・先行1キルを紹介します。
《大逆転クイズ》とは?
自分の手札とフィールド上のカードを全て墓地に送る。自分のデッキの一番上にあるカードの種類(魔法・罠・モンスター)を当てる。当てた場合、相手と自分のライフポイントを入れ替える。
《大逆転クイズ》の効果
「お互いのライフを入れ替える」効果を持つ唯一のカード
《大逆転クイズ》は自分の手札とフィールド上のカード全てを墓地に送り、自分のデッキの一番上のカードの種類を当てれば、対戦相手と互いのライフを入れ替えられるカード。自分のライフポイントを能動的に減らした上で《大逆転クイズ》を発動する特化構築で1キルが可能です。
なお「自分の手札と場を墓地に送る」のは効果ではなく、コスト。「自分の手札とフィールド上のカードを全て墓地へ送って発動する」のが《大逆転クイズ》の発動条件となります。
ライフロスカードを大量に投入後、ライフを入れ替えるのが基本戦法
通常はデメリットとなるライフポイントをコストとする魔法カードは《大逆転クイズ》デッキではアドバンテージへと変わるため、積極的に採用したいところ。代表例は《成金ゴブリン》《チキンレース》などが挙げられます。
初期ライフポイント8000から最低でも700以下へと、以下に1ターンでライフポイントを減らすかがデッキの肝です。
ライフを入れ替えた後の展開は1キル以外に無し
《大逆転クイズ》でデッキトップを当てるのは、後述する緑一色デッキを組むことで難しくはありません。課題は正解したあと、残りのライフをどうやって削るかです。
仮に残りのライフを削りきれなかった場合、以後の展開手段は実質的に皆無であり、特化型デッキを組む以上はワンキル狙いに傾くこととなります。初見の対戦相手に対する奇襲の意味合いも強く、大会では2戦目以降の相手の妨害への対策を練る必要もあるでしょう。
《大逆転クイズ》と相性の良いカード
《大逆転クイズ》と相性が良いカードは、ドローソースであると同時にライフポイントを減らす役割を担う魔法カードです。
《大逆転クイズ》デッキは先行をとった上で大量ドローをし、デュエルを長引かせることなく《大逆転クイズ》を引き当てて発動するのが勝ち筋です。下記にあげるカードは《大逆転クイズ》には不可欠なカード。なおかつ後攻をとった場合の対策として《ツインツイスター》を入れるのも有りでしょう。
《黒いペンダント》
装備魔法
(1):装備モンスターの攻撃力は500アップする。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
相手に500ダメージを与える。
《風魔手裏剣》
装備魔法
「忍者」という名のついたモンスターのみ装備可能。
装備モンスターは攻撃力が700ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
相手ライフに700ポイントダメージを与える。
《チキンレース》
フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。
(2):お互いのプレイヤーは1ターンに1度、
自分メインフェイズに1000LPを払って以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
●デッキから1枚ドローする。
●このカードを破壊する。
●相手は1000LP回復する。
《擬似空間》
フィールド魔法
(1):1ターンに1度、自分の墓地からフィールド魔法カード1枚を除外して発動できる。
エンドフェイズまで、このカードは除外したカードと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
《ドン・サウザンドの契約》
永続魔法
「ドン・サウザンドの契約」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
お互いのプレイヤーは1000LPを失い、それぞれデッキから1枚ドローする。
(2):お互いのプレイヤーは、このカードが魔法&罠ゾーンに存在する間にドローしたカード及び、
このカードの(1)の効果でドローしたカードを公開し続ける。
(3):このカードの効果で手札の魔法カードを公開しているプレイヤーは、
モンスターを通常召喚できない。
《大逆転クイズ》の弱点
《大逆転クイズ》の最大の弱点は、《大逆転クイズ》の発動を止められることです。
特に天敵は《神の宣告》。
カウンター罠(1):LPを半分払って以下の効果を発動できる。
●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・
特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
《大逆転クイズ》の発動に対して、対戦相手が《神の宣告》を使ったとします。
《神の宣告》は《サイクロン》で破壊することはできても、効果自体を無効化することはできません。そのため発動を《神の宣告》で止められたら、《大逆転クイズ》デッキは実質的に負けです。
《大逆転クイズ》デッキの回し方
先ほど《大逆転クイズ》と相性が良い、ドローソース兼ライフポイントを減らすカードとして以下を紹介しました。
- 《チキンレース》
- 《擬似空間》
- 《ドン・サウザンドの契約》
いずれのカードも3積みが可能ですが《ドン・サウザンドの契約》は1ターンに1枚しか発動できない制約を持ちます。《擬似空間》はデュエルでは《チキンレース》の効果をコピーして使います。
《ドン・サウザンドの契約》の制約を踏まえ、《大逆転クイズ》デッキでは基本的には1000ライフポイントを削るカードを7枚搭載することとなります。初期ライフポイントは8000のため、残り1000ポイントをどのように減らすのかが各プレイヤーの腕の見せ所。
《風魔手裏剣》を採用する前提に立つと、残り300ポイントを削る方法が必要になります。採用候補のカードには《終焉のカウントダウン》や、場にモンスターが必要ですが《サイコ・ブレイド》などが挙げられるでしょう。
《風魔手裏剣》で削りきることができるデッキを組んだ上で、デッキの残りをドローソースで固めるのが主要な戦法。《成金ゴブリン》などのカードでひたすらドローを繰り返し、自分のライフをどんどん削っていきます。
最悪数ターンかかることも想定し《一時休戦》《テラ・フォーミング》《皆既日食の書》も採用候補です。
《大逆転クイズ》で確実にカード種類を当てる方法
緑一色デッキ
《大逆転クイズ》はライフポイントを入れ替える条件として、自分のデッキトップを当てる必要があります。デッキトップを当てるもっともシンプルな方法は、デッキを魔法カードで統一する「緑一色デッキ」を組むことです。
緑一色で組むことで、どのカードを引いても「魔法カード」となり《大逆転クイズ》に100パーセント正解可能です。
《大逆転クイズ》のレアリティ解説。販売・買取価格が高騰するカードは?
《大逆転クイズ》は2種類のパックのみに収録
《大逆転クイズ》は過去に2種類のパックのみに収録されており、再録はされていません。
- 新たなる支配者 (2002年5月16日発売)
- EXPERT EDITION Volume.1 (2004年9月23日発売)
15年弱再録されていないノーマルカード
上記の通り、《大逆転クイズ》は15年弱に渡って再録されていません。レアリティもノーマルの一種類のみと、知る人ぞ知るノーマルカードと言えます。
《大逆転クイズ》ノーマルの買取相場はおおよそ50円〜100円程度です。販売価格は100円〜。状態の良いカードで180円前後が目安となります。