【M:tG】渡辺雄也選手の失格処分(DQ)・出場停止処分・殿堂剥奪処分の経緯まとめと考察(疑問点)

渡辺雄也選手のプロフィール


渡辺雄也選手は神奈川県出身の、元M:tGプレイヤー。2016年にマジック・プロツアー殿堂入り。プロツアー参加から10年で、期間中全てのプロツアーに参戦し、2016年の殿堂投票で90.3%の得票率を得る快挙でした。

2016年にM:tGのプロプレイヤーとしてTeam Cygamesに加入。以後、Team Cygamesの中心選手として世界的に活躍。しかし2019年8月30日付で後述する「Mythic Championship London」(2019年4月)での不正行為に端を発した騒動を理由に「契約更新はせず引退し、競技シーンから距離を置きたい 」という意向を渡辺選手本人が表明。契約を終了しています。

「Mythic Championship London」での不正行為で下された処分は、大会での失格処分に加え

  • 30ヵ月のDCI認定イベント出場停止
  • マジック・プロリーグ19およびマジック・プロツアー殿堂からの除名

と非常に重いものでした。今回の記事の趣旨は、渡辺雄也選手の「30ヵ月のDCI認定イベント出場停止」「殿堂剥奪処分」の正当性と、処分決定に至るプロセスの透明性を問うものです。大会でのマークドが発覚した以上、大会そのものでの失格処分は仕方ないでしょう。たとえそのマークドが渡辺選手の手によるものであろうと、何らかの妨害行為によるものであったとしても失格は妥当です。

しかし渡辺選手が10年以上にわたるプロ生活で残した功績を否定する殿堂剥奪は「一回のマークド発覚」に対する処分としてはあまりに重いものだと管理人は考えます。「あまりに重すぎる処分」だからこそこの意思決定のプロセスは透明性が担保されるべきであり、こうした点が不透明なままではトレーディングカードゲームのプロ大会の以後の運営にもマイナスであると思います。

殿堂選出2016年
出身東京都町田市
プロツアー・デビュープロツアー・横浜2007
生涯獲得賞金記載なし
生涯獲得プロ・ポイント512点

渡辺雄也選手の失格処分の経緯


2019年4月「Mythic Championship London」で渡辺雄也選手が失格処分となり、追加処分として「30ヵ月のDCI認定イベント出場停止」「殿堂剥奪処分」を受けた経緯を見ていきましょう。

2019/04/28「Mythic Championship London」2日目16回戦時、渡辺雄也選手に失格裁定。理由はスリーブへのマークド。「特定のカードのスリーブだけに傷があった」と公式発表。渡辺選手は「故意ではないが失格自体は妥当」と発言。
2019/04/29失格裁定翌日渡辺雄也選手がtwitterで失格裁定当日の様子を解説
2019/04/30失格裁定翌々日Team Cygamesが渡辺選手の使用スリーブ写真を公開
2019/05/05渡辺選手及びTeam Cygamesの公式見解発表渡辺選手及びTeam Cygamesが公式見解を表明。改めて潔白を主張。
2019/05/10Wizards社が出場停止・殿堂剥奪・除名を決定Wizards社が追加調査の結果、渡辺選手の30ヶ月の出場停止と除名・殿堂剥奪を決定

失格処分の理由

失格処分の理由はスリーブへのマークド。スリーブの裏面で特定のカードが判別できるようになっていたというもの。

スリーブの裏面で特定のカードが判別できるとどのようなメリットがあるのかわからない方もいるでしょう。

スリーブの裏面でカード特定ができると、たとえばデッキトップにどのカードが来ているのか分かります。ドローソースを使ってドローしデッキの要となるカードを確実に手札に加えることも可能。「ドローソースを使ったけれど思うようにカードを手札に加えられなかった」という事態を防止可能。

複数種類のカードを揃えて勝利を目指すコンボデッキはマジックに限らず、多くのTCGに存在します。たとえば日本人のTCGプレイヤーにもっとも馴染みぶかいのは遊戯王OCGのエクゾディア。デッキの中でエクゾディアにだけマークがされていたらどれだけデッキを回しやすいか、想像に難しくはないでしょう。

事実として、今回の大会で渡辺雄也選手が使用したトロンデッキは大量のサーチカードをデッキに投入することが特徴でもあります。

マークという手法はTCG業界ではもっともよく行われるイカサマの一つです。トリッキーなやり方としては、相手プレイヤーのカードにマークする手法もあります。相手のカードをサーチするカードやリバースするカードを用いて特定のカードに自分が自然に触れる状況を作ります。そして相手カードの隅を折るなどしてマーク。二試合目以降の対戦はそのマークを目印にしてデッキを回します。

スリーブへのキズは自然に発生することもある

スリーブへのマークドは前述の理由で大会では失格処分の対象です。しかしここで問題となるのが、そのスリーブのキズがマークなのか自然にできたキズなのかの判別が難しいこと。

今回の渡辺選手のケースでは、渡辺選手はスリーブのマークに気付かなかったと発言しています。

大会ではこうした問題に未然に対処するため、レフェリーによるスリーブチェックが行われます。渡辺選手のケースでのレフェリーによるスリーブチェックの経緯は後述します。また大会によってはスリーブ使用を禁止するケースもあります。スリーブ使用の可否については管理人の個人的な見解をのちほど書きたいと思います。

失格処分までの経過

4月28日

世界大会「ミシックチャンピオンシップ」が開催。ロンドンで開催された同大会において、Team Cygamesの渡辺選手は14回戦中、12勝2敗。ベスト8入りを確実にしていました。15回戦目で敗北。16回戦目はID(合意による引き分け)を選択するのが状況的に確実。そして16試合のトータル成績で渡辺選手のベスト8進出が決まるはずでした。
しかし、最終戦終了後、ジャッジより渡辺選手の失格が言い渡されます。理由はこれまでに述べてきたととおり、スリーブへのマークドです。

5月5日

Team Cygamesの公式サイトにて渡辺選手は公式声明を発表。10年以上のプロ生活において不正を働いたことはないと疑惑を真っ向から否定しました。

また同日までにTeam Cygamesの公式サイトの大会レポートにて、渡辺選手のスリーブの写真もアップされています。


渡辺雄也選手の主張

渡辺選手は自身のtwitterで、失格裁定の翌日(4月29日)に下記のようにツイートしています。渡辺雄也選手の主張と客観的事実を棲み分けて考察するため、時系列・客観的事実・渡辺選手の主張を列を分けて併記した表も掲載します。

12ラウンドThien Nguyen選手に敗北した後に、スリーブを変更スリーブ変更の理由は「スリーブの摩耗」と「気分転換」。スリーブは運営から記念品として贈られたもの
14ラウンドMarc Jacobsen戦でジャッジのデッキチェックを受け「問題なし」と判断される渡辺選手は「自分のデッキには問題ないという認識」で14ラウンドと15ラウンドを戦う
15ラウンド再びジャッジのデッキチェックを受け「問題なし」と判断されるジャッジは「リカルド」。呼び捨てであることから渡辺選手とは以前から面識がある?この点を理由にデッキチェックが甘かった可能性も推察される
16ラウンドAlexandar Hayne選手とID後、三たびデッキチェック。トロンランドにだけマークドされていることを理由に失格裁定トロンランドへのマークドの発生理由を渡辺選手は「サーチすることが多い対象で、手で触れる機会が多いためのダメージ」と解説

渡辺選手のtwitterから分かる重要な客観的事実は以下の2点。

  1. 12ラウンドでの敗戦後にスリーブを変更している
  2. 14ラウンドと15ラウンドに2回、スリーブのチェックを受けて「問題なし」と判定されている

「渡辺雄也選手が意図的にスリーブに傷をつけたか、否か」はWizards社が追加調査のプロセスを明らかにしていない以上、判断のしようがありません。渡辺選手及びTeam Cygamesは潔白を主張しています。

ですが、あくまで公平にまずは「渡辺選手が意図的にスリーブに傷をつけた」という前提で考えてみましょう。

この場合、12ラウンドの敗戦を受けて「ベスト8進出のためにはこれ以上負けられない」と後に引けなくなった渡辺選手がマークドしたスリーブへと変更したという見方ができます。渡辺選手はTeam Cygamesに所属するプロプレイヤーであり「常にトップクラスの成績を残さなくてはいけない」立場です。殿堂入り選手として、低い成績は残せないという意地とプライドもあったでしょう。

渡辺選手は12ラウンドにスリーブを変更し、13ラウンド・14ラウンドで連勝し、ベスト8進出を決めています。

一方で「渡辺選手が意図的にスリーブに傷をつけなかった」とすると、13ラウンド〜16ラウンドの間にトロンランドのスリーブにだけ傷がついたことになります。13ラウンド〜16ラウンドの対戦の最中、どの場面でトロンランドのスリーブに傷がついたのか渡辺雄也選手とTeam Cygamesが証明することができれば、渡辺選手の名誉は問答無用の形で回復することになります。完全に潔白を主張するのであれば、この点に関しては渡辺選手自身とTeam Cygamesに調査及び説明責任が生じる点でしょう。

上の客観的事実をみていくと、管理人は「渡辺雄也選手が12ラウンド終了後に、意図的にトロンランドにだけ傷をつけたスリーブへと変更した可能性は否定できない」と考えます。

同大会の12ラウンド終了時点での渡辺雄也選手の順位は6位。不正を行わずともベスト8に進出することは可能ですが、ベスト8進出が「確定的」と言える状態ではありませんでした。(参考リンク)

スリーブを変更した事実が存在する一方で「13ラウンド〜16ラウンドの対戦中にトロンランドのスリーブにだけ傷がつく」ということが本当にあり得るのか、ピンと来ないのも正直な実感です。

一方で、渡辺雄也選手の立場から見て12ラウンド終了後に「失格になる可能性が高い、トロンランドに傷をつけたスリーブに変更する」メリットが薄すぎるのも事実です。この点は後半で検証していきたいと思います。

Team Cygamesの対応

Team Cygamesは5月5日、公式サイト上で渡辺雄也選手の失格の件について、公式見解をまとめています。

・「Mythic Championship London」で渡辺雄也に下された失格裁定について

公式見解の趣旨は、14ラウンド時点でTop8進出を確定的な状況にしている渡辺雄也選手にとっては不正を行う動機が存在しないというもの。事案の発生から一週間で事実関係を整理し、自社の見解を公式に発表するTeam Cygamesの対応は十分に迅速なものであったと考えられます。

一方で渡辺雄也選手の潔白を主張するのであれば、Wizards社の決定は明らかに納得できないものであったはずです。13ラウンド〜16ラウンドの間にスリーブに傷が「渡辺選手の意図とは異なる形で」生じ得る状況を精査。自社で調査を行い、追加声明と検証結果を発表することもできたでしょう。この点の「追加検証の物足りなさ」はやや残念なポイントではないかとも感じます。

とはいえWizards社の追加調査にTeam Cygamesと渡辺選手が協力していた可能性は極めて高いですし、同社とTeam Cygames・渡辺選手の間に秘密保持契約が交わされていた可能性も考えられます。あくまで上記の意見はファン目線のものであり、実際にはどうすることもできなかったのかもしれません。ですが渡辺選手の名誉が少しでも回復されることを願う一人としては、どうしても残念な気持ちもぬぐいきれないです。

大会同日の渡辺雄也選手の使用デッキ

大会同日の渡辺雄也選手の使用デッキは、トロンデッキでした。

トロンデッキは《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》(通称「トロンランド」。ランドとは土地のことです)の3枚を揃え、土地3枚から7マナを生み出し、カードパワーの高いカードを連打して勝つビートダウン。

トロンランドを早い段階で揃えることができれば3ターン目までに7マナを生み出し、強力カードを場に出すことも狙えるデッキです。

トロンデッキでスリーブにマークドした場合に得られるメリット


トロンデッキで仮にスリーブにマークドした場合、得られるメリットとは何か。それはやはり《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》を早く、しかも確実に揃えられることです。

繰り返しになりますが、トロンデッキは《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》を揃えて早い段階で7マナ生み出すのが勝ち筋です。よってトロンデッキにはトロンランドをサーチするためのソースがよく投入されます。代表的なカードは《探検の地図》《森の占術》。

では、もしトロンデッキでトロンランドにマークドされていた場合はどうでしょう。たとえば《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》がすでに揃っている状態で、次に確実に《ウルザの魔力炉》が来るとわかっていればサーチカードを使う必要はありません。通常であればサーチカードを使うであろう場面で、他のカードを発動してアドバンテージを確保できるでしょう。

デメリット

もしも本当にマークドがバレないという前提であれば、トロンデッキでトロンランドにマークドするデメリットはないと言っても過言ではないです。

普通ならサーチカードを使用するであろう場面で、サーチカードを使うことなく通常のドローでトロンランドを引き当てる。この1アドはハイレベルな大会環境であればあるほど、非常に大きなものです。

大会運営陣に対する不信感

渡辺雄也選手の失格処分では、Wizards社をはじめとする大会運営陣に対する不信感が大きく広がっています。

日本人プレイヤーが大型大会で複数回ジャッジキルの対象に

過去にもマジック・ザ・ギャザリングの国際大会では日本人プレイヤーがジャッジキルの対象になったケースがあります。

渡辺選手が不正を働くメリットが薄すぎる

12戦目を終えた時点で6位につけていた渡辺雄也選手。ベスト8進出が確定的とはいえない状態だったことは事実ですが、渡辺雄也選手の実力であれば13戦目以降に連勝することはマークドせずとも十分に可能であったはずです。

また仮にベスト8に進出せずとも、前年までに十分な好成績を残しており、なおかつ殿堂入りプレイヤーでもあります。仮にロンドンで敗退したとしても、即刻Team Cygamesとの契約が終了する状態であったとは考えづらいです。

イカサマが発覚した場合のリスクの方が、得られるメリットより明らかに大きい状態でした。

デッキチェックを二回クリアしたのは何故?

渡辺雄也選手は12戦目の敗北後にスリーブを変更してから、IDを行いベスト8進出を決めるまでの間に2回のデッキチェックをクリアしています。デッキチェックを2回クリアしたのは何故なのか、という疑問点が浮かび上がります。

渡辺雄也選手の失格理由となったマークドは、素人が見ても明らかに「マークドである」と判別できる分かりやすいものでした。トロンデッキの使用者がトロンランドにだけマークドしているという分かりやすい行為をジャッジが2回も見抜けないものでしょうか。

16回戦後のデッキチェックもまた「試合後、ジャッジが本人立会いではない形でデッキを預かり、別室でデッキチェックを行う」という異例のものでした。

  • 渡辺雄也選手がマークドを行う動機が薄い
  • デッキチェックは本人立会いではない形で行われた

の2点が原因となり、ジャッジに対する不信感が広がっています。

渡辺雄也選手の失格(DQ)から考えるプロ大会のありかた&TCGの今後・論点

渡辺雄也選手の「Mythic Championship London」(2019年4月)での不正行為は意図的なものであったか、そうでなかったのか。本人及びTeam Cygamesは潔白を主張していますが、その真相は結局のところは分かりません。

管理人自身の現時点の見解は、渡辺雄也選手は「黒に近いグレー」というものです。理由は主に3点です。

  • 12ラウンド時点の順位はベスト8に進出できるかどうかのボーダーライン上であったこと
  • トロンデッキを使用しており、トロンランドにだけマークドされている不自然さ
  • 潔白であるならば公表されてしかるべき追加調査の結果が公表されていないこと

とはいえ、ファンであるならばTeam Cygamesと渡辺選手が潔白と主張するならそれを信じたいという気持ちも抱いています。

そして、そもそもこの問題は「渡辺選手が黒か白かを断定すれば終わる」という性質のものでもないでしょう。

渡辺選手が「本当に潔白なのかもしれないのに疑われてしまう」「黒である可能性もあるのに決定的な証拠が無い」「ジャッジの正当性がどこにあるのか分かりづらい」という大会運営の透明性そのものが、この問題の本質だと管理人は考えます。

潔白の選手が不当に糾弾される事態はあってはならないですし、今回の事例がそうだとしたら2度と再発させてはいけません。

選手の不正そのものももっと未然に防がれるべきですし、ジャッジの公平さや透明性は仕組みの面で担保されるべきです。

今回の問題から考察されるべき改善点を一個一個見ていきましょう。

選手のスリーブ使用はありか?なしか?

今回の問題の発端となったのは、渡辺雄也選手の使用カードのスリーブについた傷でした。一部の大会では選手のスリーブ使用自体を禁止したり、使用スリーブに制限をかけるケースもあります。選手のスリーブ使用はありとすべきでしょうか、なしとすべきでしょうか。

管理人は選手のスリーブ使用はありだと考えます。TCGのプロプレイヤーにとって、カードは重要な資産です。資産に傷がつけないようにする保護剤の使用を認めるのは当然のことでしょう。

マークドの防止は別の形で行われるべきでしょう。

紙で行われるカードゲームのルール整備の必要性

結論から言うと、マークドの防止は「大会中、選手は他の選手のカードに触れてはいけない」というルールの導入によって行われるべきだと考えます。

例えばM:tGでは《外科的摘出》によって相手のキーカードを触れることができます。キーカードを触れたタイミングで対戦相手のスリーブにマークドすることも不可能ではありません。つまり、今回の渡辺選手のマークドは「対戦相手によって行われた妨害行為」という可能性が残っているのです。

対戦相手の妨害行為によって偉大な殿堂入りプレイヤーが大会失格になった上、除名処分を受けたのだとしたらこんなに悲しいことはありません。

対戦相手の妨害行為によって、潔白のプレイヤーが失格処分を受けると言う可能性が少しでも存在するのであればそのようなルールは改定されるべきです。カード効果の発動によって、プレイヤーが相手のカードに触れる必要がどうしてもある場合はその都度ジャッジの確認を仰ぐべきでしょう。

TCGのプロ大会はe-Sports化するべきか?

渡辺雄也選手の失格処分は、紙のカードゲームで行われるプロ大会だからこその事案だという考え方もできます。例えばシャドウバースのプロ大会であれば、今回のような問題は発生しないはずです。

TCGのプロ大会はe-Sports化して、デジタルで行われるべきなのでしょうか。

この点は非常に難しい問題です。TCGのトッププロが大会で使用するカードが紙からデジタルに置き換われば、市場全体もDCGに置き換わっていく可能性が高いです。一方でTCGの紙のカードには、それ自体に絵画的価値が存在します。

管理人の個人的な意見としては、可能な限り紙のカードでプレイし、TCGの魅力である競技性とコレクション性、資産的価値の両立を実現してほしいと願っています。