遊戯王カードの相場が株にたとえられる理由
遊戯王カードの相場はしばしば株にたとえられます。何故ならシングルカードやパック、ボックスにそれぞれ相場があり、特にシングルカードは1枚1枚が同じ値段で購入できるわけではないからです。
遊戯王OCGに限らず、マジック:ザ・ギャザリングにもデュエル・マスターズにもカード1枚1枚に相場があり、価値が上下動します。そのチャートは株さながらです。
特にレアリティが高いカードや限定カード、大会優勝デッキの採用カードは価値が上昇します。カードショップの店頭のショーケースを見ると明らかな通り、カード1枚ごとの価格は固定ではなく変動相場制のため遊戯王は株にたとえられます。
遊戯王カードの値段が株のように上下する理由
遊戯王カードの値段が変動相場であることは前述した通りです。ここからは遊戯王カードの値段が株のように上下する理由をより詳しく見ていきましょう。
リミットレギュレーションによって制限緩和/禁止カード化
遊戯王カードの相場にもっとも強くする要素の1つが、リミットレギュレーションです。
リミットレギュレーションとは遊戯王OCGの禁止カード/制限カードの規定を決定するルールです。リミットレギュレーションで禁止カードに指定されたカードは大会環境ではデッキに採用することができなくなり、必然的に買取相場・販売価格は下がります。現在、リミットレギュレーションでの禁止カード化が囁かれるカードの筆頭は《水晶機巧-ハリファイバー》。ハリファイバーの買取相場は下記で解説しています。
リミットレギュレーションによる禁止カード化の影響をもっとも強く受け、相場が低下したカードの1つが《サモン・ソーサレス》です。《サモン・ソーサレス》は使い勝手がよく、ファンデッキにも採用しやすかったことから人気が高かったカードでした。
逆にリミットレギュレーションの緩和によって恩恵を受けたのが初期からの人気カード《ブラックホール》。無制限化を勝ち取り買取相場は急上昇しています。
新規パックによる大幅な強化
もともと高騰していないカードが、新規パックの登場で大幅な強化を受けるケースもあります。TCGのカード価格は需要と供給によって成り立ちます。大幅強化を受けたカードには必然的に注目が集まり、カードショップで品薄に。価格が上昇します。
強化を受けたカードが初期からの人気カードや、漫画・アニメの主要キャラクターの使用カードであった場合はなおさら強化による相場上昇の影響を受けやすいです。
代表例は《ダーク・ネクロフィア》。原作ではバクラのオカルトデッキのエースカード。レジェンドデュエリスト編5でウィジャ盤が大幅強化を受けたことで、《ダーク・ネクロフィア》も相場が上昇しています。
優勝デッキへの採用
大会の優勝デッキに採用されたカードは相場が上昇する傾向にあります。例えばレッドアイズデッキが大会で優勝した際には、レッドアイズ関連カードの相場が上昇する例が見られました。
流通量が少ない
前述の通り、遊戯王OCGのカード価格は需要と供給で決まります。供給=流通量が少ないカードは、必然的に相場が上昇します。
典型的な例は《リンクリボー》。最強ジャンプの付録として2017年に登場した《リンクリボー》は一時期、シングルカードで1500円を超える相場で取引されていました。
再録による価値低下
流通量が少ないカードは、再録されると価値が低下します。こちらも典型例は《リンクリボー》。《リンクリボー》は最強ジャンプの付録として登場後、遊戯王チップスの付録やスターターデッキ2018にて再録。現在の買取価格は数百円程度です。
遊戯王カードの売買で稼ぐ方法
買取価格が高騰するカードの傾向を把握する
遊戯王カードの売買で稼ぐには、買取価格が高騰するカードの傾向を精密に把握することが絶対的な条件です。買取価格が高騰するカードを把握するために、チェックをしておくべき項目をピックアップしてみましょう。
リミットレギュレーションの動向をチェック
常によくチェックしておくべきな項目は、やはりリミットレギュレーションです。《サモン・ソーサレス》《ファイアウォール・ドラゴン》など最新環境でデュエリストから壊れカードと見なされるカードは、リミットレギュレーションで制限入り、もしくは禁止入りするケースが多いです。
近年多いケースは遊戯王TCGで制限入りしたカードが、OCGで数ヶ月〜数年遅れで制限入りするケースです。TCGは海外向けの環境で、OCGは国内向けの環境という違いがあります。遊戯王TCGで制限入り/禁止入りしていながら国内では採用されているカードの代表例が《増殖するG》。WCS2019では《増殖するG》が禁止に指定されたことで転生炎獣デッキが猛威を振いました。
果たして遊戯王OCGでも《増殖するG》が禁止入りするのか。禁止入りすれば《増殖するG》の相場が下がる一方で、転生炎獣関連のレアリティが高いカードの相場が上がります。以後の動向に注目です。
大会優勝デッキをチェック
大会優勝デッキの採用カードは相場が上昇します。遊戯王は毎年世界大会が開かれます。世界大会の優勝デッキのテーマとエースカードは最低限、毎回チェックしましょう。
話題性が高いカードをチェック
話題性が高いカードもチェックしておきましょう。
話題性が高いとは
- アニメシリーズの主人公や主要キャラクターが採用しているカード
- 優勝デッキに採用されているカード
- 最新パックに収録されている当たりカード
などをさします。
イラストアドが取れるカードをチェック
イラストアドが取れるカードもまた高騰しやすいです。
遊戯王OCGで高騰するカードはシンプルで、概ね3種類です。
- 流通量が少ないレアカード
- 強いカード
- 可愛いカード
イラストアドが取れるカードの代表例は下記にまとめています。
初期カード&流通量が少ないカードをチェック
流通量が少ないカードも高騰します。代表的な流通量が少ないカードとは、初期パックのカードやエラーカードです。
初期パックのカード一覧はこちらにまとめています。
遊戯王カードの高騰するパック・カードの例
Vジャンプ付録
Vジャンプ付録の遊戯王カードはVジャンプの本体価格よりも高値で売れることが多いです。近年の代表例は《カクリヨノチザクラ》と《抹殺の指名者》。《リンクリボー》も同様です。
エラーカード
遊戯王カードの初期には印刷ミスに基づくエラーカードが存在しました。エラーカードは回収されて破棄されるのが一般的ですが、現在でも少量ながら流通しています。エラーカードには一枚として同じものが存在しないため、遊戯王カードのエラーカードには絵画的な価値も存在します。
エラーカードについてはこちらの記事でまとめています。
遊戯王カードを売ったら金持ちになれる?
シングルカードを狙うなら高額オンリーがおすすめ
遊戯王カードを売ってまとまった収益を得ようとする場合、シングルカードを細々と狙うのは得策ではありません。例えばVジャンプの付録で高騰するカードを狙う場合でも、1枚あたりの利益は数百円程度でしょう。100冊売っても1万〜3万円です。
つまり1枚あたりの価格が千円以上の価格でやりとりされるレアリティが高い高額カードに焦点を絞るのがおすすめです。逆に安価なシングルを狙うなら、まとまった仕入れルートの確率を目指すのが先決でしょう。
大会優勝品など高額商品を狙うのもおすすめ
遊戯王20周年記念で発売された純金製ブルーアイズなど、遊戯王OCGには高額商品も存在します。大会優勝品など希少な製品がオークションやカードショップに出回ることもあります。こうした高額商品は保存状態が良いという前提であれば、年々高騰していきます。
こうした一点ものの高額商品を仕入れて、寝かせてみるのもありです。
アドが取れるパック・ボックスを狙うのもあり
アドが取れるパックやボックスを狙い、バラで売って稼ぐのも良いでしょう。この場合、アドが取れるボックスを把握しておくのが前提条件です。