ウォールバーンとは?
《ディメンション・ウォール》と壁モンスター主体の守備特化型デッキ
ウォールバーンとはビートダウンを仮想敵とし、《ディメンション・ウォール》と壁モンスターを中心に攻撃を跳ね返し、相手にバーンダメージを与えることを目指す守備特化型デッキです。ウォールバーンのウォールとは《ディメンション・ウォール》と壁モンスターの両方を指す言葉です。
《ディメンション・ウォール》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
この戦闘によって自分が受ける戦闘ダメージは、
かわりに相手が受ける。
《ディメンション・ウォール》は第4期・CYBERNETIC REVOLUTIONで登場した通常罠。
対象をとる効果や罠カードに対して耐性を持つモンスターにも発動でき、《魔法の筒》よりも確実にダメージを与えることができる点で優れています。
一方で《魔法の筒》に比べると大ダメージを相手に与えることが難しく、かつ相手モンスターによる戦闘破壊から自分のモンスターを守れない点では劣ります。
基本戦術
ウォールバーンの基本戦術は「相手の攻撃を受け止め、跳ね返す」という受動的な動きにあります。相手の攻撃を凌ぐ動きが中心となるため、必然的にデュエルは長期化します。
まずは相手の攻撃を裏側守備表示のモンスターで確実に受け止め、致命傷を避けながら、リバース効果の発動で確実にアドを取ります。もしくは《ディメンション・ウォール》《魔法の筒》で跳ね返します。
上の動きで少しずつアドを稼ぎながら、《デス・メテオ》などの魔法カードを使い相手のLPを削っていきましょう。またデュエルが長期化することから、予めデッキ枚数を多くしておき、デッキ破壊を狙うのもおすすめ。《ニードルワーム》などのカードでデッキ破壊を狙うのも良いでしょう。
ウォールバーンの特徴
相手の攻撃をとにかく受け止める
ウォールバーンの特徴はとにかく「守備」と「バーン」に特化していることです。
モンスターは基本的に守備表示で使用。相手の攻撃を受けた時に効果を発動するカードやリバース効果を持つカードを中心にデッキを構築していきます。ビートダウンと比較すると極めて受動的なデッキです。
ただし相手が攻撃してこない場合やデュエルが膠着状態に陥ったケースなどに備え、こちらから攻撃を仕掛けていくためのギミックもある程度デッキに盛り込んでおく必要もあります。
この場合、使い勝手がよく、確実に相手のLPを削ることができる《デス・メテオ》などの魔法カードの投入がおすすめです。
相手の攻撃や戦闘破壊、もしくはリバースに応じた誘発効果を持つモンスター中心
ウォールバーンは相手の攻撃や戦闘破壊、もしくはリバース効果を持つモンスターを中心にデッキ構築を行います。
代表的なカードは《スフィア・ボム 球体時限爆弾》です。
ライフ・アドバンテージを死守する
ウォールバーンは守備特化のデッキのため、ライフ・アドバンテージの重要性が他のデッキに比べて高いです。ライフコストを支払うカードの発動は「それ相応の見返りがあるか」を要検討。直接攻撃を受ける時もリスクをしっかり考慮しましょう。
例えば《光の護符壁》の発動に当たって、どの程度のライフを支払うべきか。3000の支払いが一般的ですが、1ターンで破壊されることもしばしば。あなた自身のデッキ構築の方向性とも照らし合わせてよく考えましょう。その他には《神の宣告》を採用すべきか否か、も議論の対象となるでしょう。
デッキ破壊との相性も良い
ウォールバーンはデュエルが長期化しやすいため、ターンを凌ぎ続けることができるのであればあらかじめデッキ枚数を多くしておくことで自然と勝利に近づきます。対戦相手がデッキ圧縮カードを大量に採用している場合、勝手にデッキ切れを起こすからです。
【ウォールバーン】モンスターの選び方
攻撃誘発効果を持つモンスター
《マシュマロン》
《マシュマロン》は戦闘破壊されない耐性効果と、攻撃された際に相手にダメージを与えるバーン効果を持ちます。壁となりつつ、バーンダメージも与えるウォールバーンの主力カードの一枚です。
リバース効果を持つモンスター
《ダイス・ポット》
《聖なる魔術師》
デッキ破壊効果を持つモンスター
《ニードルワーム》
《ニードルワーム》はリバース効果で相手デッキのカードを上から5枚墓地に送る効果を持ちます。ちなみに《マクロコスモス》発動下で《ニードルワーム》を発動すると相手デッキを上から5枚除外することができます。ウォールバーンデッキをデッキ破壊寄りにカスタマイズするのであれば、《マクロコスモス》採用も検討しても良いでしょう。
《ウォームワーム》
カードが破壊された際に相手デッキの上から3枚を墓地に送る効果を持ちます。《ニードルワーム》と比較して墓地に送る枚数で劣りますが、リバース効果ではないことが特徴。裏側守備表示でフィールドに出しておき、《ブラック・ホール》等で除去されても効果が発動します。《ウォーム・ワーム》で相手に攻撃して自爆した場合でも効果発動します。
非常に使い勝手がよい1枚です。こちらも同様に《マクロコスモス》発動下では墓地送り効果が、除外へと変わります。
1ターン相手の攻撃を凌げるモンスター
《バトルフェーダー》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、その後バトルフェイズを終了する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、
フィールドから離れた場合に除外される。
【ウォールバーン】魔法・罠の選び方
バーン効果を持つカード
《デス・メテオ》
通常魔法
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
相手ライフが3000ポイント以下の場合このカードは発動できない。
単体のバーンカードとしては最高峰のダメージ効果を持つ通常魔法です。相手ライフポイントが3000を切ると発動できないため、デュエル後半では死に札となります。
デュエルの早い段階で積極的に相手LPを削るための手段として、2枚積みを推奨します。
ロックカード
《光の護符壁》
発動時に1000の倍数のライフコストを支払うことで払った数値以下の攻撃力のモンスターの攻撃を防ぐ効果を持ちます。3000LPを支払えば十分に相手の攻撃を抑制することができるでしょう。
《光の護符壁》で相手の攻撃を抑制しつつ、相手の3000以上の攻撃力のモンスターに対しては《ディメンション・ウォール》《魔法の筒》で対抗。必要に応じて《バトルフェーダー》で即時にバトルフェイズを終了したり、《和睦の使者》でピンチを乗り切ります。
そして《ダイス・ポット》《スフィア・ボム 球体時限爆弾》《デス・メテオ》などのバーン効果で勝利を目指すのが勝ち筋となるでしょう。
《ダーク・サンクチュアリ》
《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て裏側守備表示にする。
この効果で裏側守備表示になったモンスターは表示形式を変更できない。
《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》は相手フィールドの攻撃表示モンスターを裏側表示に強制的にロックし、そのまま固定する効果を持ちます。
裏側表示にされたモンスターは攻撃できず、効果が発動できず、シンクロ召喚等の素材にすることもできないため対戦相手にとってはモンスターゾーンを圧迫する厄介な存在へと変わります。
相手からの攻撃を防ぐカード
《魔法の筒》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、
攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、
その攻撃力分のダメージを相手に与える。
《業炎のバリア -ファイヤー・フォース-》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊し、
自分はこの効果で破壊したモンスターの
元々の攻撃力を合計した数値の半分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
【ウォールバーンデッキ】モンスター
ウォールバーンデッキのサンプルレシピを紹介します。
まずデッキの枚数は45枚で組んでいます。通常の遊戯王OCGのデッキ枚数は40枚のため、5枚増やしています。
守備特化デッキのウォールバーンはデュエルが長期化しがちです。
大量のドローソースを用いてデッキ圧縮を行うことが多い現環境では、確実にターンを凌ぎ続けられるのであればデッキ枚数を増やすだけで相手がデッキ切れを起こして勝利するという勝ち筋が存在します。こうしたデッキ破壊の勝ち筋をサポートするため《ニードルワーム》《ウォーム・ワーム》を採用した上、デッキ枚数を増やしています。いざとなればこれらのカードを活用しつつ《バトルフェーダー》《和睦の使者》《威嚇する咆哮》で耐え凌ぐのが1つのルートです。
《聖なる魔術師》はリバース効果で墓地から魔法カードをサルベージする役割を持っています。《死者蘇生》で複数回《マシュマロン》を場に出したり、《ダイス・ポット》で高火力バーンを狙うケースを想定しています。ウォールバーンは強力な罠カードが多いため、《闇の仮面》に変えてもOKです。
《スフィア・ボム 球体時限爆弾》《ダイス・ポット》はバーンダメージ要員。《マシュマロン》は戦闘耐性持ちのバーン要員。《バトルフェーダー》はとにかく1ターンをしのぐための要員です。
《ニードルワーム》 | 1 |
《聖なる魔術師》 | 1 |
《ウォーム・ワーム》 | 3 |
《スフィア・ボム 球体時限爆弾》 | 2 |
《ダイス・ポット》 | 1 |
《マシュマロン》 | 1 |
《バトルフェーダー》 | 3 |
【ウォールバーンデッキ】魔法
《皆既日食の書》は複数のリバース効果持ちモンスターの効果発動のトリガーです。
《魔界の足枷》は相手モンスターに装備させることで攻撃力・守備力を強制的に100にする効果を持ちます。相手フィールドの厄介なモンスターをほぼ確実に除去した上、バーンダメージも与えられます。とはいえバーンダメージが小さく、ウォールバーンデッキ自体にモンスターが少ないこともまた事実です。そのためより攻撃的にデッキを組むならば《ご隠居の猛毒薬》に変えるのもおすすめです。
《平和の使者》は攻撃力1500以上のモンスターの攻撃宣言を防ぎます。《光の護符壁》と併用するとほぼ確実に相手をロック可能です。
《テラ・フォーミング》は《ダーク・サンクチュアリ》のサーチカード。《ダーク・サンクチュアリ》はコイントスでコインが表だった場合、攻撃を無効にし、その半分のバーンダメージを相手に与えるフィールド魔法です。
《精神操作》は《強制終了》とのコンボで、相手モンスター1体を除去できます。
《デス・メテオ》はバーンカード。
《死者蘇生》は《ダイス・ポット》や《マシュマロン》を複数回フィールドに出すケースを想定しています。《ブラック・ホール》に変えて《ウォームワーム》を能動的に墓地に送るのも有りでしょう。
《強欲で謙虚な壺》はドローソース。出来るだけ早い段階で《テラ・フォーミング》《ダーク・サンクチュアリ》《光の護符壁》《ディメンション・ウォール》など必要なカードを揃えることを目指します。
《皆既日食の書》 | 3 |
《魔界の足枷》 | 1 |
《平和の使者》 | 1 |
《テラ・フォーミング》 | 1 |
《精神操作》 | 1 |
《デス・メテオ》 | 2 |
《ダーク・サンクチュアリ》 | 1 |
《死者蘇生》 | 1 |
《強欲で謙虚な壺》 | 3 |
【ウォールバーンデッキ】罠
《光の護符壁》はロックカード。
《強制終了》は《精神操作》とのコンボで相手モンスターを除去します。《和睦の使者》《威嚇する咆哮》はバーンダメージによる勝ち筋が消えた時、相手のデッキ切れを狙うためのターン稼ぎのカード。
《ディメンション・ウォール》《魔法の筒》《業炎のバリア -ファイヤー・フォース-》はいずれもこのデッキの主役級のバーンカード。相手の攻撃を跳ね返し、バーン効果を狙います。
《攻撃の無力化》《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》はロックカードです。
《光の護符壁》 | 1 |
《強制終了》 | 1 |
《和睦の使者》 | 3 |
《威嚇する咆哮》 | 3 |
《ディメンション・ウォール》 | 3 |
《魔法の筒》 | 3 |
《業炎のバリア -ファイヤー・フォース-》 | 2 |
《攻撃の無力化》 | 1 |
《砂塵のバリア -ダスト・フォース-》 | 1 |