遊戯王OCG「墓地肥やし」効果を持つ汎用性が高いモンスター・魔法・罠カード23選!

墓地肥やしとは?

墓地肥やしの種類

遊戯王OCGの「墓地肥やし」には、以下の2通りのパターンがあります。

  1. デッキの上から無差別に墓地にカードを送る
  2. 特定のカードを墓地に送る

デッキの上から無差別に墓地にカードを送るパターンの、代表的なカードは《隣の芝刈り》。

自分のデッキの枚数が相手より多い場合に発動でき、デッキの枚数が相手と同じになるようにデッキトップからカードを墓地に送ります。相手のデッキが40枚、自分のデッキが60枚の場合、最大で20枚の墓地肥やしが可能です。

特定のカードを墓地に送るパターンの、代表的なカードは《おろかな埋葬》。デッキからモンスター一体を墓地に送る効果を持ちます。

墓地アドバンテージはなぜ重要?

遊戯王OCGには「多くのカードが墓地に置かれているプレイヤーは有利」とする【墓地アドバンテージ】という考え方があります。墓地アドバンテージはかつて他のアドバンテージに比べ、軽視されてもいました。墓地アドバンテージを軽視する考え方は、過去に《第六感》という壊れカードを登場させることにもなりました。

遊戯王OCGには豊富な蘇生カードが存在し、墓地に置かれたカードを再度フィールドに展開することが比較的容易。よって墓地は「第3の手札」とも呼ばれます。墓地アドバンテージの考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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墓地肥やし効果を持つおすすめカードの選考基準

汎用性が高い

遊戯王OCGの墓地肥やしには、属性や発動タイミングに縛りがあるものと《おろかな埋葬》のように汎用的に使えるカードがそれぞれ存在します。今回は汎用性が高く、幅広いデッキに採用しやすいカードを中心にセレクト。

属性や発動タイミングに縛りがあるカードは、デメリットを踏まえてもなお特定のカテゴリで採用する価値が大きい、効果が強力なカードを選びました。

複数枚の墓地肥やしが可能なカードは高く評価

【ワイト】など墓地肥やしが戦略上、重要な意味を持つテーマではデュエルの早い段階で多くのカードを墓地に送ることが重要です。墓地肥やしの効率を高めるには、一度に複数枚の墓地肥やしを行えるカードを採用することも重要です。

複数枚の墓地肥やしが可能なカードも複数紹介します。

「デッキの上から無差別に墓地にカードを送る」墓地肥やしが可能なカード

モンスター

《カードガンナー》

効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻 400/守 400
(1):1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数×500アップする。
(2):自分フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。

1ターンに1度、デッキトップから3枚を墓地に送ることが可能な効果モンスター。「自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動」はコストのため、《スキルドレイン》による発動妨害があった場合にも発動可能です。

ちなみに《リミッター解除》との相性も良く、3枚墓地送りにした上で《リミッター解除》を発動した場合、攻撃力は3800までアップ。カードが破壊された際には、1ドローも可能です。

《ハイ・キューピット》

効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 600/守 600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。
このカードのレベルをターン終了時まで、
この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数だけ上げる。
(2):フィールドのこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分は1500LP回復する。

レベル変動効果と墓地肥やし効果を兼ねる、光属性・天使族の効果モンスター。レベル1のため《金華猫》《ワンチャン!?》などサポートカードも豊富です。

レベル変動効果の使い勝手も良好。例えばレベル3にアップし、他のレベル3と共に《彼岸の黒天使 ケルビーニ》のリンク召喚に繋げることが可能。状況によっては、レベル1のまま《リンクリボー》に繋げるのも有りです。素材に使用し、墓地に送ったら《金華猫》の効果で毎ターン使い回すことも可能です。

《クリバンデット》

効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守 700
(1):このカードが召喚に成功したターンのエンドフェイズに
このカードをリリースして発動できる。
自分のデッキの上からカードを5枚めくる。
その中から魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える事ができる。
残りのカードは全て墓地へ送る。

召喚に成功したエンドフェイズにリリースし、デッキトップから5枚ドロー。魔法・罠カードが含まれていた場合、内1枚を手札に加え、残りのカードは墓地に送る効果を持ちます。

自身もリリースするため、魔法・罠カードが含まれていた場合は5枚を墓地送り。含まれていなかった場合は6枚が墓地に送られます。

ランダム性が高いものの、墓地肥やしとサーチを一挙にできる点が非常に優秀。40枚デッキの場合、初期ドロー(5枚)後のデッキの1/7を墓地送りにできます。どうしても墓地に送りたいカードを3積みすることで、墓地送りにできる可能性はかなり高め。例えば【デーモン】で《トリック・デーモン》を3積みするといった用途が考えられます。

その他にも、墓地に送られることで効果を発動するカードが主力の【シャドール】とも好相性です。

《ライトロード・アサシン ライデン》

チューナー・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。
この効果で墓地へ送ったカードの中に「ライトロード」モンスターがあった場合、
さらにこのカードの攻撃力は相手ターン終了時まで200アップする。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

レベル4の光属性・戦士族で、チューナー・効果モンスターであり【ライトロード】のためサポートも豊富な一枚。非常に恵まれたステータスを持つモンスターです。

《光の援軍》によってサーチし、手札に加えて召喚した場合、一度に5枚墓地肥やしにすることが可能。さらに1の効果で、墓地に送ったカードの中に【ライトロード】がある場合、攻撃力アップも可能です。

《ライトロード・サモナー ルミナス》がフィールドにある場合、墓地に送った【ライトロード】を蘇生させることで該当カード+《ライトロード・アサシン ライデン》でレベル7シンクロ召喚を狙うこともできます。

《ライトロード・ハンター ライコウ》

リバース・効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻 200/守 100
(1):このカードがリバースした場合に発動する。
フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。

光属性・獣族のリバース・効果モンスター。リバース時にフィールドのカード1枚を除去する効果と、3枚の墓地肥やし効果を持ちます。

汎用性が高い除去効果を持ち、リバース後に《ライトロード・ハンター ライコウ》が破壊された場合も1:1交換。加えて3枚の墓地肥やしが可能なため、アドバンテージを稼ぎやすいです。【ライトロード】に限らず、出張採用でも人気。

欠点はリバース効果であること。採用する場合は《ADチェンジャー》を大量に墓地に落とすギミックや、《太陽の書》の発動も検討したいところです。

《魔導雑貨商人》

リバース・効果モンスター
星1/光属性/昆虫族/攻 200/守 700
(1):このカードがリバースした場合に発動する。
魔法・罠カードが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、
その魔法・罠カードを手札に加える。
残りのめくったカードは全て墓地へ送る。

《名推理》の魔法・罠カード版とも言える位置付けの、リバース・効果モンスターです。リバースした際に、デッキから魔法・罠カードが出るまでカードをめくり、魔法・罠を手札に加え、それ以外のカードを墓地に送る効果を持ちます。

デッキのほぼ全てをモンスターカードで埋め尽くすことで、狙った魔法・罠を確実にドローしつつ大量の墓地肥やしが可能。

変わった使い方には《魔導雑貨商人》と《ジェムナイト・ラズリー》を採用するエクゾディアデッキがあります。採用する魔法カードを1枚のみにすることで、全てのエクゾディア パーツを墓地に落とし、《ジェムナイト・ラズリー》で各パーツを手札に戻して特殊勝利を狙います。

《マスマティシャン》

効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/魔法使い族/攻1500/守 500
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキからレベル4以下のモンスター1体を墓地へ送る。
(2):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。

召喚時にレベル4以下のモンスターを、デッキから墓地に送る効果を持つ地属性・魔法使い族。制限カードに指定されています。

レベル4以下であれば属性の指定がなく、非常に使い勝手が良いです。戦闘破壊時のドロー効果も大きく、戦闘破壊によるディスアドバンテージを即時に取り戻すことができます。

魔法・罠

《名推理》

通常魔法(準制限カード)
(1):相手は1~12までの任意のレベルを宣言する。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、
そのモンスターのレベルが宣言されたレベルと同じ場合、
めくったカードを全て墓地へ送る。
違った場合、そのモンスターを特殊召喚し、
残りのめくったカードは全て墓地へ送る。

通常召喚可能なモンスターが出るまでデッキからカードをめくり、そのモンスターのレベルが相手が事前に宣言していたレベルと同じだった場合に特殊召喚失敗。違った場合に特殊召喚に成功するカードです。モンスター以外のカードは全て墓地に送られます。

特殊召喚効果自体も強力ですが、通常召喚可能なモンスター以外を墓地に送る効果そのものを活用することも多いです。

《モンスターゲート》

通常魔法
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、
そのモンスターを特殊召喚する。
残りのめくったカードは全て墓地へ送る。

《名推理》から相手によるレベルの宣言を外し、代わりにフィールドのモンスター一体をコストとするのが《モンスターゲート》です。コストが要求される代わりに特殊召喚を確実に行える上、墓地肥やしも可能です。

《隣の芝刈り》

通常魔法(準制限カード)
(1):自分のデッキの枚数が相手よりも多い場合に発動できる。
デッキの枚数が相手と同じになるように、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。

遊戯王OCGは通常40枚デッキが有利とされます。

デッキ枚数が多ければ多いほど、狙ったカードを思うように手札に呼び込めないケースが多く、手札事故が起きやすいからです。デッキのキーカードをデュエルの早い段階で引き込みやすいのが40枚デッキの最大のメリットで、デッキを狙い通りに回しやすいです。

そうした環境の中、60枚デッキの革命的存在として登場したのが《隣の芝刈り》です。相手のデッキと同数になるように、自分のデッキからカードを墓地に送る効果を持ちます。初手に発動すると20枚を墓地に送ることが可能で、他の追随を許さない圧倒的なアドバンテージを獲得できます。

《隣の芝刈り》を使用する場合はできれば初手、少なくともデュエル序盤で引きたいところ。《隣の芝刈り》は準制限のため2枚まで。さらに《左腕の代償》を3積みして、手札に引き込みましょう。

《光の援軍》

通常魔法
(1):自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル4以下の「ライトロード」モンスター1体を手札に加える。

《針虫の巣窟》

通常罠
(1):自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。

特定のカードを墓地に送る

モンスター

《牛頭鬼》

効果モンスター
星4/地属性/アンデット族/攻1700/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地から「牛頭鬼」以外のアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。
手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

《堕ち武者》

効果モンスター
星4/闇属性/アンデット族/攻1700/守 0
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
デッキから「堕ち武者」以外のレベル4以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

《彼岸の黒天使 ケルビーニ》

リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/天使族/攻 500
【リンクマーカー:左下/右下】
レベル3モンスター2体
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先のモンスターは効果では破壊されない。
(2):フィールドのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊される場合、
代わりに自分フィールドのカード1枚を墓地へ送る事ができる。
(3):デッキからレベル3モンスター1体を墓地へ送り、
フィールドの「彼岸」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで、
墓地へ送ったモンスターのそれぞれの数値分アップする。

レベル3モンスター2体で召喚可能なリンクモンスター。

リンク先のモンスターに効果耐性を与える効果と、自身の破壊を防ぐ身代わり効果。そしてデッキからレベル3モンスターを墓地へ送り、フィールドの【彼岸】の攻撃力・守備力をアップする効果を持ちます。レベル3モンスターを墓地へ送るのはコストのため、妨害にも強いです。

《堕天使イシュタム》

効果モンスター
星10/闇属性/天使族/攻2500/守2900
自分は「堕天使イシュタム」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードと「堕天使」カード1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
(2):1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードの効果を適用する。
その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。

《堕天使イシュタム》の効果はこちらの記事で詳しく解説しています。>>>遊戯王OCG「シモッチバーン」デッキレシピ・戦術・回し方!

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魔法・罠

《おろかな埋葬》

通常魔法(制限カード)
(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

《のどかな埋葬》

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
このターン、自分はこの効果で墓地へ送ったカード及びその同名カードの効果の発動ができない。

《おろかな副葬》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。

《マジカルシルクハット》

通常罠
(1):相手バトルフェイズに発動できる。
デッキから魔法・罠カード2枚を選び、
そのカード2枚を通常モンスターカード扱い(攻/守0)として、
自分のメインモンスターゾーンのモンスター1体と合わせてシャッフルして裏側守備表示でセットする。
この効果でデッキから特殊召喚したカードはバトルフェイズの間しか存在できず、
バトルフェイズ終了時に破壊される。

原作「遊戯王」にも登場した初期からの人気カード。デッキから魔法・罠カード2枚を選び、モンスターカード扱いとして裏側守備表示で召喚。バトルフェイズ終了時にそれらのカードは破壊されます。

擬似的な魔法・罠カードのサーチとして利用でき、デッキから魔法・罠カードを選ぶ際に墓地で効果を発動するカードを選んでおくと、シナジーが見込めます。

《マジカル・シルクハット》でサーチするカードは《ギャラクシー・サイクロン》《ブレイクスルー・スキル》《ヒステリック・サイン》《光の護符霊剣》などがおすすめです。

《竜の渓谷》

フィールド魔法
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからレベル4以下の「ドラグニティ」モンスター1体を手札に加える。
●デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。

《竜の霊廟》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。
この効果で墓地へ送られたモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった場合、
さらにデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

《苦渋の決断》

通常魔法
「苦渋の決断」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を墓地へ送り、
その同名カード1枚をデッキから手札に加える。