【M:tG】2019年のスタン落ち!どのカードが落ちる?アリーナのローテーションも解説

2019年10月、マジック:ザ・ギャザリングの最新パック「エルドレインの王権」が発売となりました。

「エルドレインの王権」発売に伴い、2018年に発売された複数パックがスタン落ち(ローテーション)の対象となり、デッキの強弱が大きく変動しました。

2019年最新版のM:tGのスタン落ち(ローテーション)とスタン落ちによって影響を受けるカード。また合わせてMTGアリーナのローテーション制度を解説します。

【M:tG】スタン落ち(ローテーション)とは?

そもそも「スタン落ち」とは何?という方は、まずはこちらの記事を読んでください。>>【TCG】「スタン落ち」って悪いこと?なぜ必要?M:tG・遊戯王OCG・シャドバの対応比較
【TCG】「スタン落ち」って悪いこと?なぜ必要?M:tG・遊戯王OCG・シャドバの対応比較
2019年にカードプールが1万種を突破した遊戯王OCG。 20周年のアニバーサリーイヤーを終えた後、膨張したカードプールを一新。「スタン落ち」を導入し、新規ユーザーへの間口を広げる構想があるのではないか?と一部のSNSやデュエリストの間で...

スタン落ち(ローテーション)では使用できるカードプールが大きく変わります。そしてM:tGの場合、スタン落ち(ローテーション)はパックの発売タイミングと密接に絡んでいます。


マジック:ザ・ギャザリングには通称「3+1モデル」と呼ばれる販売スケジュールが存在します。開発元のウィザーズは3+1モデルにしたがって、1年間に4つのパックを発売しています。

例えば2019年のマジック:ザ・ギャザリングの販売パックは下記の通り。

冬始まりで秋で一周するのが特徴です。
ラヴニカの献身
灯争大戦
基本セット2020
エルドレインの王権

毎年、マジック:ザ・ギャザリングでは秋の新パック発売が「ローテーション(スタン落ち)」のタイミングです。

【M:tG】「エルドレインの王権」発売と同時に4パックがスタン落ち

上の画像は、2018年に発売されたマジック:ザ・ギャザリングのパックを時系列順に並べた上で「エルドレインの王権」発売とともにスタン落ち(ローテーション)の対象となる物をまとめたものです。

例えば「イクサランの相克」は【恐竜】【海賊】【吸血鬼】【マーフォーク】といったカード群を強化したパックであり、【白黒吸血鬼】などスタンダードで活躍したデッキのキーカードが収録されていました。


【白黒吸血鬼】の使用者が「イクサランの相克」の発売とともに増えた理由は、《軍団の副官》の登場。

【吸血鬼】を展開し、《軍団の副官》で全体強化した上でビートダウンというシンプルでありながら強力な展開が目指せるようになりました。《軍団の副官》が使用できなくなることは【吸血鬼】にとっては大きなマイナスです。

【M:tG】2019年の登場エキスパンションまとめ

【M:tG】スタン落ちで影響を受けるカード

前述の通り、M:tGの「エルドレインの王権」の発売タイミングのスタン落ち(ローテーション)で【白黒吸血鬼】は《軍団の副官》の使用不可によって影響を受けます。

その他にもスタン落ちで影響を受けるカードは多数存在します。主要なカードを3つ紹介します。

《ドミナリアの英雄、テフェリー》(ドミナリア)

スタンダード環境への登場直後からステータスを絶賛され、早くもレガシー環境での採用が始まっている一枚です。モダン環境においても《精神を刻む者、ジェイス》と同等か、それ以上の活躍を見せています。


忠誠度の+1能力でドローに加え、土地2つをアンタップ。忠誠度を上げながらドローとマナ加速が可能。

忠誠度の-3能力で、土地ではないパーマネント(カード、トークン)をライブラリ(山札)の一番上から3番目にバウンス可能。「土地ではないパーマネント」としか指定されていないため、対戦相手のカードをバウンスすることも自身のカードをバウンスすることもできます。

忠誠度の-8能力はカードを1枚ドローするたびに、対戦相手のパーマネントを1枚追放するもの。忠誠カウンターの消費が極めて大きいものの、決まればほぼ確実に勝利をつかむことができるレベルの能力です。

《運命のきずな》(基本セット2019)

「基本セット2019」で登場した追加ターン獲得カードです。コストは7マナ。インスタントであることも特徴で、墓地に置かれた場合に再生する能力を持っています。

M:tGの青はドローやサーチが得意な色でもあり、大量のドローソースとサーチカードを投入して《運命のきずな》をサーチ。確実にライブラリにカードが戻ることから追加ターンを得続けるギミックを投入したデッキが続出しました。

マナコストは7とやや重めですが、同等の効果を持つ《明日の標》は8マナ。また《荒野の再生》の登場以後は土地4枚から唱えることができ、使い勝手に優れています。

《風景の変容》(基本セット2019)

好きな数だけ土地を生贄にした上で、その数以下の好きな土地をタップ状態で一気に戦場に出すことができる1枚。マナ加速としては扱われず、なおかつカードアドバンテージを失いますが、代わりに好きな土地を一気に揃えられます。

例えば《ウルザランド》を3枚一気に揃えることで大量の無色マナを生み出す体制を整えられます。《ウルザランド》を一挙に揃えることはマナベースを強力にする点で大きな意味を持ちます。

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【M:tG】MTGアリーナのローテーションはどうなる?

ここまでマジック:ザ・ギャザリングのローテーションを1つ1つ見てきました。続いてMTGアリーナのローテーションを見ていきましょう。

MTGアリーナでは独自フォーマットとして「Historic」が発表されており、M:tGとは異なるローテーションが実装されます。

コードネーム「Archery」リリースと同時に実施

MTGアリーナでは2019年秋に新エキスパンション「Archery」がリリースされ、それと同時にローテーションが実施。『イクサラン』『イクサランの相克』『ドミナリア』『基本セット2019』がスタンダードで使用できなくなり、入れ替わりで「Archery」が使用可能となります。

MTGアリーナにフォーマット「Historic」を実装

「Archery」リリースと同時に新フォーマットとして「Historic」が実装。「Historic」はM:tGのレガシーや、他カードゲームですがシャドウバースのアンリミテッドに相当するもの。MTGアリーナ内の全てのカードが使用できるフォーマットとして実装されます。

HistoricはMTGアリーナのみでサポートされ、MTGアリーナ独自の禁止リストを持つこととなります。ランク戦は予定されておらず、MTGアリーナ以外で「Historic」を導入する予定もないとのことです。