【ブラック・ロータス(Black Lotus)】とは?
Black Lotus (0)
アーティファクト
(T),Black Lotusを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。
《ブラック・ロータス(Black Lotus)》はM:tG黎明期の代表的なアーティファクト。
《ブラック・ロータス(Black Lotus)》を生け贄に捧げることで、好きな色のマナ3点を生み出すことが可能。0マナのアーティファクトでありながら、好きな色のマナを3点生み出せます。
《ブラック・ロータス(Black Lotus)》は効果の強力さとカードデザインの美しさから人気が高く、M:tGのカードプールで「Lotus(睡蓮)」=「好きな色のマナを生み出せるカード」という定説を生み出すきっかけにもなりました。
《ブラック・ロータス(Black Lotus)》のリメイクや、効果を下方修正したカードは度々発表されています。例えば《水連の花びら》は0マナで、生み出すマナを1点のみに制限。何度も3マナを生み出すことができるものの、マナコストが5マナに上がった《金粉の睡蓮》。このように大きく能力が下方修正されたカードでも環境の第一線で度々活躍しており、《ブラック・ロータス(Black Lotus)》の強力な効果が改めて裏付けされています。
パワー9の代表格
《ブラック・ロータス(Black Lotus)》はM:tG黎明期の圧倒的な強さを誇るカード9枚、通称「パワー9」の代表格。
M:tGの最初のパック「アルファ版」は1993年に登場。《ブラック・ロータス(Black Lotus)》はアルファ版に収録された302種のカードのうちの1枚です。
1100枚しかプリントされなかった稀少な一枚
アルファ版のカードデザインは丸みを帯びた角と、縁の色が黒であることが特徴。1993年に登場した初のパック「アルファ版」は、各々1100枚しかプリントされなかったと言われています。そのためアルファ版《ブラック・ロータス(Black Lotus)》も、1100枚しか存在しません。
再販されないカードに指定されている
パワー9はいずれも再録禁止に指定されています。
【ブラック・ロータス(Black Lotus)】の効果
Black Lotus (0)
アーティファクト
(T),Black Lotusを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。
前述のとおり、《ブラック・ロータス(Black Lotus)》の効果は自身を生け贄に捧げることで、任意の色のマナ3点を生み出すもの。現環境でマナ加速(マナブースト)を行うカードでも、0マナで3マナを生み出すことができるカードは存在せず、性能の高さを物語ります。
【ブラック・ロータス(Black Lotus)】の価格
アルファ | 700万円 |
ベータ | 280万円 |
アンリミテッド | 88万円 |
《ブラック・ロータス(Black Lotus)》はアルファ版、かつ状態が良いカードであればさらに高値で取引されることもあります。2019年2月に行われたebayでのオークションでは、カードの保存状態が10段階中9.5のアルファ版《ブラック・ロータス(Black Lotus)》が1800万円越えで落札されています。
【ブラック・ロータス(Black Lotus)】がデュエル・マスターズに登場
M:tGと兄弟関係にあるTCG「デュエル・マスターズ」。長年マジック:ザ・ギャザリングで再録禁止に指定されてきた《ブラック・ロータス(Black Lotus)》が2020年1月、デュエル・マスターズにて登場します。
デュエル・マスターズとは?
デュエル・マスターズはM:tGをベースに、タカラトミー社とウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が開発したTCG。2002年に販売開始。
最大の特徴は「土地カードの有無」。M:tGには土地カードが存在し、土地をタップすることでマナを生み出します。マナはプレイヤーの行動において、コストとして必要とされます。
一方でデュエル・マスターズには土地カードが存在せず、どのカードでもM:tGの「土地」として扱うことができます。
このように簡素化され、わかりやすいルールがデュエル・マスターズの魅力。M:tGの分かりづらい点をブラッシュアップし、改良が繰り返されています。
ブラック・ロータス(Black Lotus)収録パック情報
デュエル・マスターズ版《ブラック・ロータス》は2020年1月25日発売『デュエル・マスターズ 謎のブラック・ボックス・パック』に収録されます。
デュエル・マスターズ版《Black Lotus》効果
名前 :Black Lotus
タイプ:Mono Artifact
文明 :ゼロ
パワー:ー
コスト:0
種族 :なし
■このArtifactがバトルゾーンに出た時、封印を3つ付ける。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)
■自分のターンのはじめに、このArtifactに付けた封印を1つ、自分の山札の一番下に置く。
■このArtifactの封印がすべてなくなった時、これを自分の墓地に置く。このターン中、次にカードを使う時、そのコストを最大3少なくしてもよい。ただし、コストは0より少なくはならない。
デュエル・マスターズ版《Black Lotus》は、M:tG版《Black Lotus》と同様に0コスト。デュエル・マスターズにとって、0コストのアーティファクトは史上初。初のマナをタップすることなくプレイできるカードとなります。
デュエル・マスターズ版《Black Lotus》をバトルゾーンに出すと「封印」が3つつきます。自分のターンが来ると、封印は1つずつ外れ、山札の一番下に戻ります。
- 1ターン目:残り3つ
- 2ターン目:残り2つ
- 3ターン目:残り1つ
- 4ターン目:残り0
と4ターン目に全ての封印が外れ、《Black Lotus》の下記の能力を発動可能。
このArtifactの封印がすべてなくなった時、これを自分の墓地に置く。このターン中、次にカードを使う時、そのコストを最大3少なくしてもよい。ただし、コストは0より少なくはならない。
複数の《Black Lotus》を1ターン目に発動した場合、能力は重複。4ターン目に封印が6つ外れ、次にカードを使うときコストは6コスト軽減されます。
Lotus Bloom / 睡蓮の花
アーティファクト
待機3 ― (0)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(0)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが3個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
(T),睡蓮の花を生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。
デュエル・マスターズ版《Black Lotus》の効果は、M:tGのカードプールと照らし合わせると《Black Lotus》よりも《睡蓮の花》に似通っています。
0マナで3マナを生み出す《Black Lotus》は、そのターンに出した土地1枚から生んだ1マナを合わせて1ターン目に4マナをプレイ可能とします。1キルを可能とする恐れがあり、《Black Lotus》の名を冠しつつも能力には調整が入った形となりました。
デュエル・マスターズ版《Black Lotus》イラスト
デュエル・マスターズ版《Black Lotus》のカードデザインは、MO(Magic Online)版《Black Lotus》を踏襲したものです。
デュエル・マスターズ版《Black Lotus》も高騰が予測される
デュエル・マスターズ版《Black Lotus》も高騰が予測されます。再録禁止に指定され続け、アルファ版の《Black Lotus》の最高価格は1800万円越え。
満を持しての再登場となった《Black Lotus》。今後、M:tGにおいてもデュエル・マスターズでも《Black Lotus》が新規カードとして登場するかは不明。新規パックから《Black Lotus》を入手できる最後の機会となる可能性もあります。