商品の出品・管理から24時間365日に渡る自動価格改定、さらには損益計算までを1つのツールの中で行うことができ、マカドを導入しているセラーと未使用のセラーでは「販売機会の獲得しやすさ」が大きく変わります。
今回はマカドのインストール方法・使い方・魅力や、プライスターとの比較を1つ1つ行っていきます。
マカドとは?
マカドはAmazonセラーセントラルと連携し、24時間365日に渡って自動価格改定を行ってくれるツールです。機能は価格改定に止まらず、出品作業の効率化や購入者サポート、売り上げ管理や損益計算にも及びます。
サーバーサイドアプリケーションのため24時間稼働
マカドの大きな魅力は、サーバーサイドアプリケーションであること。自分のパソコンにインストールせずに、ブラウザ上で利用できるため、パソコンの電源を切っても24時間365日価格改定が行われます。パソコンを付けっぱなしにしなくとも良いため、使い勝手が極めて良いです。
アマゾン公認ツール
マカドでできること
仕入れた商品の出品
自動価格改定
商品検索
購入者への評価サポート
売り上げ管理
マカドのインストール方法
マカドには30日間の無料体験期間があります。導入すべきか、迷っている方はまずは30日間試用し、導入の可否を決めてもいいでしょう。
インフォトップから決済
マカドの申し込みは、インフォトップというウェブサイトを介して行います。
マカドにログイン
インフォトップ上で決済が完了すると、登録したメールアドレスとパスワードでマカドにログインできます。マカドにログイン後、セラーセントラルの出品者IDとMWSトークンをマカドと紐づけることで設定が完了します。
設定方法はこちらの記事を参考にしてください。
なぜ転売・せどりにおいて「価格改定」が重要なのか
結論から言えば、転売・せどりではどのようなジャンルであろうと「価格改定なしでは、商品は売れない」と考えてください。少なくとも初心者の出品者が「これくらいの価格であれば売れるだろう」と考える価格で、商品がそのまま売れていくことはそうそうありません。あなたが想定した金額と同じような金額を、他の出品者も想定して出品しています。そして出品した価格帯が被ったら、あなたが1000円で出品した商品を、他の出品者は999円に価格変更することで売り抜けようとします。
こうした価格破壊に巻き込まれ、価格改定のタイミングも逃してしまうと、商品は不良在庫となり、あなたのキャッシュフローを圧迫します。
つまり、転売・せどりにとって価格改定は「仕入れ」と並ぶ生命線。多くの出品者は仕入れに注力するあまり、価格改定をおざなりにし、知らず知らずのうちにキャッシュフローを圧迫し、やがて収支のバランスを崩していくのです。
マカドは「電脳せどり」との相性が良い
マカドはオンラインで仕入れを行う「電脳せどり」との相性も極めて良好です。電脳せどりでリサーチを行い、マカドで即時出品。説明文の設定もマカドに登録してあるテンプレートで自動的に行い、価格改定パターンもマカドの設定に沿い自動設定。
説明文の例は下記の通りです。
●新品・未開封
●Amazon専用の在庫のため、各種支払後、すぐに配送されます。
シンプルな文章ですが、出品のたびに手打ちするのは非常に手間がかかります。こうした「無駄な作業」を効率化してくれるのも、マカドならではの嬉しいポイントです。
マカドの操作(総在庫数確認)
総在庫数
マカドの「総在庫数」では出品中の全在庫の数を確認できます。在庫のカウントは「在庫が1以上」の「SKU」の数によって行われます。そのため同一商品を複数のSKUで出品している場合、「ラインナップ数」は管理できないため注意してください。
カート権利取得中
カートを取得中のアイテムの「SKU」と「全SKUに対しての割合」を確認できます。カートを取得している商品は回転率が高く、ショップの売り上げの中心になります。カート権利取得中のアイテムの「全SKUに対しての割合」が高ければ高いほど、ショップの状態は良好です。
現在の1回あたりの価格改定件数
1回の自動価格改定で、価格改定を行う件数です。
現在の1時間あたりの価格改定件数
1時間あたりに価格改定を行う件数です。
総在庫価格/総仕入れ価格
自分のショップの「総在庫価格」と「総仕入れ価格」です。総在庫価格と総仕入れ価格を差し引きした額が、自分の利益です。総在庫をどのくらいのスパンで売り切り、次の仕入れを行うのか考える際の検討材料となる項目です。
マカドの操作(自動価格改定)
自動価格改定一時停止
自動価格改定を停止したい場合の操作項目です。想像以上に価格改定が頻繁に行われてしまい、利益が確保できない場合や「あえて在庫を寝かしておきたい」場合に停止するのがおすすめです。
ターゲット価格より何JPYもしくは何%改定
ライバルよりも「安い価格」もしくは「高い価格」で意図的に出品したい場合に使用する項目です。例えば「ライバルよりも300円安く常に出品したい」という場合に使用します。この機能をONにすると、ライバルも自分の価格に合わせて値下げを行うため価格破壊が起きやすいです。基本的には機能を使用せず、不良在庫が溜まりすぎてしまった場合に赤字覚悟で使用する項目と考えましょう。
ちなみにライバルが「amazon」の場合は、amazon価格を無視した上でこれらの設定を行うこともできます。
下限価格
出品商品の値下げの「下限価格」を決めます。「この価格以下の値段では、どの商品も捌きたくない」という場合に一括で設定しましょう。
値下リミッター
ライバルの値下げに「どの程度の割合まで追従するか」を決められます。例えばライバルが10000円の商品を7000円に値下げした場合、値下げの割合は「30%」。自分が値下げリミッターを「20%」に設定した場合、上の例では自分は値下げに追従しません。
初期価格リミッター
値下リミッターと同様の機能。初期価格からどの程度の値下げまで追従するかを決定します。
Amazonがカート取得の場合
amazonがカートを取得している場合に、amazonの出品価格に対して何%引きで出品するかを決めます。
amazonは多くの場合、セラーの出品価格や値下げ幅に追従して出品を行います。そのため基本的にこちらの機能はオフ。出品時はamazonの出品価格ではなく、他のセラーの出品価格を基準に価格を決定するのがおすすめです。
ポイント考慮
価格改定時にamazonポイントを考慮した価格設定を行うものです。
基本的にamazonポイントを考慮した価格設定にした方が、amazonではカート取得がしやすいです。機能を有効にしておき、常にamazonポイントを考慮した価格設定を行いましょう。
価格改定間隔
価格改定の間隔を決めます。デフォルトは5分。5分毎の改定で特に問題ないでしょう。
自動価格改定を除外する時間帯
自動価格改定を行わない時間帯を決めることができます。特別理由がない限り、特に指定の必要はないです。
オンリー出品時、初期価格・上限価格に合わせる
他のセラーが存在しないときに、商品の初期価格、もしくは上限価格に出品価格を改定できる機能です。出品者が極端に少ない商品やプレ値になりやすい商品を扱う際に有効な機能です。
初期価格を保持する
どのような値動きをした際でも、商品の出品価格を初期価格に保持する機能です。マカドは基本的に積極的な価格改定が最大のメリットとなるツールのため、オフにしておきましょう。
マカドの月額料金
マカドは
- 月額料金:4,800円
- 最初の1ヶ月間無料
- 無期限サポート付き
です。無料期間中に解約した場合、一切の請求が発生しません。
マカドとプライスターの比較
マカドと比較されがちな価格改定ツールに「プライスター」があります。プライスターとマカドの違いやそれぞれの長所・短所を比較していきます。
プライスターの長所
プライスターは2013年に株式会社カプセルZが提供を開始した、自動価格改定ツール。主に「出品」「価格改定」「売り上げ管理」が可能。
2013年当時はブラウザベースで動作する自動価格改定ツールが希少。売り上げ管理と自動改定が共にできるツールは、プライスター一択の状態でした。
またプライスター独自の料金プランとして、長期利用で価格が安くなる料金設定も魅力でした。
プライスターの短所
プライスターの最大の短所は「外注化がしづらい」ことと「価格改定基準の緩さ」。
プライスターの外注化のしづらさの要因は「子アカウントが作れない」こと。
プライスターは1メールアドレスに対して1アカウントであり、出品作業や価格改定を外部業者に委託したい場合、プライスターのアカウントを丸ごと外部に共有する必要があります。外注業者にアカウントの共有が難しい場合、商品の出品などはCSVファイルを一回一回解す必要があり極めて労力がかさみます。
もう1つの「価格改定基準の緩さ」は、マカドと比較すると際立ちます。マカドが5分毎に価格改定を行い、改定が1円単位でamazonポイントも考慮しながら行われるのに対し、プライスターはFBAと自己配送それぞれの最低価格に追従するのが基本の動き。カート獲得率はマカドの方が高いです。
マカドの長所
マカドの長所は「こまめな価格改定」と「カート獲得率の高さ」、そして「外注化のしやすさ」です。
マカドは5分毎の価格改定を、amazonポイントを考慮した値付けで行うことができ、管理画面からカート獲得率を一目で確認可能。カート獲得率が低ければ価格改定基準を一括で見直すことで、獲得率をアップできます。
そしてマカドのアカウントに子アカウントを紐づけることができるため、例えば「商品の梱包・納品プランの作成・発送」は外部業者に任せたいという場合、マカドにひもづけた子アカウントを外部に共有して管理することができます。子アカウントで閲覧可能な情報を制限することもできるため、セキュリティ面もプライスターより強く配慮されています。
【総評】回転率重視の初心者はマカドがおすすめ
マカドの長所は前述の通り、5分毎のこまめな価格改定と細かな価格改定基準、そして外注化のしやすさなど細やかな管理機能にあります。
特に価格改定のスピーディーさと設定項目の細かさは魅力で、回転率重視で出品したい方には「かゆいところに手が届く」と言えるでしょう。
価格改定速度が速い
価格改定速度の速さはマカドの最大の魅力です。特に新品仕入れを行なっている方は、マカドの管理画面からリアルタイムにカート獲得率をこまめにチェックすることでキャッシュフローをどんどん改善していけるでしょう。
損益計算しやすい
改定価格と手数料、仕入額を一元管理できるため、粗利額を常にリアルタイムで把握できます。総在庫額と総仕入額のチェックも管理画面から一元管理可能。
転売・せどりの初心者は「仕入額」の管理をずさんにしがちで、なおかつ改定を雑に行うことが多くせっかく仕入れたにも関わらず、他のセラーの値下げに巻き込まれてほとんど利益が出ない額で売り切ってしまうこともしばしば。
粗利額と利益率を常に管理しながら改定を行えるマカドは、初心者に優しいツールです。
LINE通知機能が出先でも嬉しい
マカドはLINEとの連携が可能。連携を行うことで、マカドの各種リミッターが作動した商品の情報がLINE通知によって届きます。仕入れ作業中など出先でも自分のショップの最新の改定情報を把握でき、緊急時には即時に対応が可能です。
30日間無料体験できる
マカドは30日無料体験可能。30日使用してみて「自分に向いている」「使いやすい」と感じたらぜひ継続してみましょう。
期間無制限のサポート付き
マカドのユーザーは期間無制限で運営のサポートが受けられます。マカドは使いやすく、サポートが充実しているツールです。特に初心者の方は在庫が30を超えてきたら、手元にメモや表計算ソフトでは仕入れ額・出品額の把握が困難になりだすはず。価格改定も一苦労なので、管理ツール+自動価格改定の導入を検討してみてください!