【遊戯王OCG】《千年原人》は強い?買い取り価格が高い理由・ウルトラレアの値段・デッキ解説

《千年原人》の買い取り価格が高い理由は?

通常モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻2750/守2500
どんな時でも力で押し通す、千年アイテムを持つ原始人。

《千年原人》は1999年、東京ドームで開催された遊戯王OCGのイベント「決闘者伝説 in TOKYO DOME」で一次予選通過者に配布されたカードです。

「決闘者伝説 in TOKYO DOME」は遊戯王OCGの、初の全国大会。ちなみにイベント招待客には《王国》《王国への船出》《王の右手の栄光》という、遊戯王の漫画原作に登場する招待状をイメージした効果テキストが存在しないカードが配布されました。

つまり《千年原人》は大会に参加するだけでなく、一勝以上収めなくては入手することができないカードでした。大会以後もパックに、公式大会使用可のレプリカが収録されるなど再録は行われました。しかし東京ドームで配布されたウルトラレアは再発もなく、遊戯王OCGの歴史上もっとも希少で買い取り価格が高いカードでもあります。

《千年原人》とは

1999年開催の東京ドーム大会で一次予選通過者に配布されたカード

前述の通り《千年原人》は1999年の遊戯王OCG全国大会で、一次予選通過者に配布されたカードです。仕様はウルトラレア。後ほど紹介するように、2020年3月現在、同大会で配布されたウルトラレア仕様の《千年原人》はおよそ30万円〜50万円の価格帯で買取が行われています。

以後レプリカ版(公式戦使用可)が流通

全国大会で配布された後、レプリカ版もパックに収録されています。2020年現在、カードショップなどで広く流通している《千年原人》はほぼレプリカと考えて間違いありません。

《千年原人》は強い?

奇妙な青い体に1つ目、謎の千年アイテムを身につけた姿。そして「どんな時でも力で押し通す、千年アイテムを持つ原始人。」というフレーバーテキスト。得体の知れない風貌ながら効果モンスターではなく、通常モンスター。

《千年原人》は遊戯王OCGの初期の「名物キャラクター」で、根強い人気があります。では現環境で、《千年原人》は存在感を発揮しているのでしょうか。《千年原人》の強さを見ていきます。

獣戦士族・通常モンスターとしては最高の攻撃力

《千年原人》は獣戦士族・通常モンスターとしては最高の攻撃力を持ちます。星8・攻撃力2750という数値は効果モンスターも含めた遊戯王OCG全体で見ると、スペックとして見劣りするものの、通常モンスターとしては魅力的。

星8のため《トレード・イン》のコストとして2ドローのドローソースに利用できるほか、《古のルール》を使用して手札から特殊召喚。墓地送りにした後《闇の量産工場》《思い出のブランコ》で蘇生。《蒼眼の銀龍》のシンクロ召喚のコストに使用後、《蒼眼の銀龍》の効果で蘇生など様々な展開が考えられます。

【千年原人】デッキを構築するならば、可能な限り通常モンスターであることを活かしたデッキ構築が求められます

効果モンスター《神獣王バルバロス》に比べるとやや汎用性で劣る

効果モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200
(1):このカードはリリースなしで通常召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。
(3):このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事もできる。
(4):このカードがこのカードの(3)の方法で召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドのカードを全て破壊する。

一方、同じ星8・獣戦士族で高火力のモンスターには《神獣王バルバロス》も存在します。《神獣王バルバロス》はリリース無しでの通常召喚に対応するほか、星8のためトレードインにも使用可能。モンスター3体をリリースした特殊召喚を行う場合、相手フィールドのカードを全て破壊することもできます。

現在はコレクション性の高さに基づく人気がメイン

総じて《千年原人》は通常モンスター軸のデッキへの採用機会は少なくないものの、通常モンスターを主軸とするデッキそのものが現環境の主流にはなく、むしろコレクション性の高さが好評の1枚と言えます。

《千年原人》買取価格

では《千年原人》の買い取り価格は、どれくらいの価格でしょうか。相場を見ていきましょう。

保存状態にもよるものの、1999年の東京ドーム大会で配布された《千年原人》は30万円〜50万円程度で取引されます

カーナベル

《千年原人》のウルトラレアは、カーナベルでは35万円の買い取り価格。未開封の場合は45万円です。

駿河屋

駿河屋ではウルトラレアの《千年原人》の買い取り価格は、21万円。他社より相場が低いのは、おそらく状態がやや悪いカードの買取価格への提示価格を掲載しているものと予想されます。

トレコロ

トレコロの買い取り価格は50万円。ただし美品限定。

総じて30万円〜50万円が《千年原人》の買い取り価格と言えるでしょう

《千年原人》と相性の良いテーマ

【十二獣】

【十二獣】は地属性・獣戦士族で統一されたカテゴリで、エクシーズ召喚を強みとします。キーカードの1つは《十二獣ドランシア》。

エクシーズ・効果モンスター(制限カード)
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×4
「十二獣ドランシア」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

《十二獣ドランシア》は自分フィールドの【十二獣】に重ねてエクシーズ召喚可能。エクシーズ素材を取り除くことで、自分のターン・相手のターンを問わずにフィールドの表側表示のカードを破壊可能。相手のカードを破壊するだけでなく、自分のカードを破壊し、破壊時の効果を能動的に発動することも可能です。

《十二獣ドランシア》のエクシーズ素材除去時の効果を繰り返し使うには、《十二獣ヴァイパー》を手札に確保。《十二獣ヴァイパー》の効果で手札から《十二獣ドランシア》に自信を素材として重ね、エクシーズ素材とすることがおすすめです。

《千年原人》と【十二獣】はともに獣戦士族のため、《野性解放》《炎舞-「天キ」》など豊富なサポートカードを共有し合うことができます。

《千年原人》と相性の良いカード

《野性解放》

通常魔法
フィールド上の獣族・獣戦士族モンスター1体を選択して発動できる。
選択した獣族・獣戦士族モンスターの攻撃力は、
そのモンスターの守備力分アップする。
この効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。

獣戦士族専用《リミッター解除》と位置付けられる通常魔法。《千年原人》の攻撃力を《野性解放》1枚で5000オーバーに高め、その他サポートカードを併用することでより攻撃力を高めることができます。1枚でエンドカードになる可能性を秘めています。

《蒼眼の銀龍》

シンクロ・効果モンスター
星9/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
チューナー+チューナー以外の通常モンスター1体以上
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
自分フィールドのドラゴン族モンスターは次のターンの終了時まで、
効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):自分スタンバイフェイズ毎に自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

《蒼眼の銀龍》は【青眼の白龍】デッキでの採用例が目立つシンクロ・効果モンスターですが、実は通常モンスターを採用するデッキ全般でも大きな活躍が見込めます。
大きな利点は2つ。まず1つ目は召喚条件の緩さ。チューナー+チューナ以外の通常モンスター一体で召喚可能。後述するサンプルレシピでは《千年原人》と《エフェクト・ヴェーラー》によるシンクロ召喚を狙います。別構築であれば同名通常モンスター2体とレスキューラビット、《ナチュラル・チューン》を使用し、通常モンスター2体から召喚を狙うこともできます。もう1つは2の効果。スタンバイフェイズごとに、墓地に落ちた《千年原人》を特殊召喚できます。

《千年原人》デッキサンプルレシピ・動かし方・回し方

モンスター14枚
千年原人3
エフェクト・ヴェーラー3
クリッター1
魔界発現世行きデスガイド1
十二獣サラブレード2
十二獣ヴァイパー3
十二獣ラビーナ1
魔法19枚
十二獣の会局1
炎舞-「天キ」3
炎舞-「天枢」3
古のルール1
野性解放1
貪欲な壺1
トレード・イン2
思い出のブランコ2
おろかな埋葬1
強欲で金満な壺2
暗黒界の取引2
ゾディアックS1
テラ・フォーミング1

 

5枚
貪欲な瓶1
炎舞-「天セン」1
神の宣告3
EXデッキ
十二獣ワイルドボウ3
十二獣ドランシア1
蒼眼の銀龍3
【十二獣】の強みである「1体からエクシーズ召喚ができる」特性を活かし、《十二獣ドランシア》を召喚。《十二獣ドランシア》のフリーチェーン除去と《エフェクト・ヴェーラー》の手札誘発で相手を妨害しつつ、各種ドローソース・手札交換でデッキ圧縮し《千年原人》を墓地に送ります。《炎舞-「天枢」(エンブテンスウ)》を発動し、通常召喚+獣戦士族一体の召喚権を獲得。《エフェクト・ヴェーラー》《千年原人》を用いて《蒼眼の銀龍》シンクロ召喚し、《千年原人》をターンごとに蘇生。最終局面は、獣戦士サポートによって強化された《千年原人》の高火力でフィニッシュに持ち込むデッキです