文章自動生成(AI)によってライターの仕事はなくなる?文章生成ロジック・ツール解説

  • 将来的にAI(人工知能)にライターや小説家の仕事は置き換えられてしまうのではないか。
  • そもそも2020年時点での、文章自動生成の精度はどれくらい?

上のような疑問をお持ちの方に向け「文章自動生成とはそもそもどういうものか」や「2020年時点におけるツールの実用性」、そして「将来性」を解説します。

結論から言えば、人工知能による日本語文章の自動生成はまだ実用段階にありません。人工知能以外の文章生成方法には「マルコフ連鎖」「文節置き換え」がありますが、人間の目で読んでも高品質な文章を生み出すことができているのは「文節置き換え」だけです。しかし、文節置き換えにはベースとなる原文がマストで必要となり「インプット情報さえ与えれば、自動で文章を作るもの」とはちょっと異なります。

AI技術が発達してくればだんだんとライターの仕事は奪われていくでしょう。

 

しかし、AIと人間のライターは共存関係を結ぶこともできるはず。AIがまだ文章生成分野で実用段階にない現在は、いわば「準備段階」かもしれません。

 

文章自動生成について考察していきましょう。

【結論】ライターの仕事は0にはならないがある程度ツールに置き換えられる

まずAIが発達したとしても、ライターの仕事は0にはなりません。

 

たとえばインタビュー記事は「人と人が対峙すること」で初めて魅力が生まれるコンテンツです。AIがどれだけ発達しても「人が人にインタビューする」記事は無くならないでしょう。またブログや連載記事など「その人が書くからこそ面白い文章」も無くなりません。

 

しかし特定のテンプレートに沿って情報をまとめるだけの記事執筆や、キュレーション記事(まとめ記事)はある程度AIによって置き換え可能です。これらの記事は「そのライターが書いていることに意味がある」ものではなく「情報そのもの」と「分かりやすいテンプレート」に価値があります。

つまりAIが「テーマに沿った情報収集」と「テンプレートに沿った情報の流し込み」と「(ごく短い)文章生成」を代替できれば人間のライターは不要です。3段階全てをいきなりAIが代替することは難しいですが、ある程度すでに集まっている情報を元に「(ごく短い)文章生成だけ」をAIが行うといったことは現実的に可能です。

 

たとえばグルメサービス「Retty」では、もともとユーザーから集められた大量の口コミデータを元に、1年間で2万ページ以上のまとめ記事をAIがすでに作成しています。

口コミからバズ記事生むAIライター。取材も人件費も不要で約300倍成長
取材も不要、人件費も不要のRettyのAIライターが書いた記事は、グーグル検索で上位に食い込むヒットを連発。その誕生の背景と AI活用の範囲をめぐる、ある基準とは。

文章自動生成とは?

そもそも文章自動生成とはどのようにして行われるのか、定義や自動生成の方法(ロジック)についても見ていきましょう。

文章自動生成=AIによるものとは限らない

まず「文章自動生成」には様々な手法があり、必ずしもAIが自動生成しているわけではありません。

 

AI(人工知能)による文章自動生成はまだ研究段階にあり、少なくとも長文の日本語執筆は実用段階にはありません。

先のRettyのまとめ記事自動生成の例は貴重な実用ケースであり、人工知能の「教師データ」に当たる口コミデータが予め大量に存在していたことと、ジャンルを「グルメ」に絞ったこと。なおかつ生成される記事が「おすすめレストランと口コミをテーマに沿って並べるだけでもある程度成り立つもの」だからこそ、成り立っています。

 

必ずしも文章自動生成は「AIが行なっているわけではない」とすると、どのように文章は作られているのでしょうか。

文章自動生成の方法

文章自動生成の主流の方法は

  • 文節置き換え
  • マルコフ連鎖
  • AI

の3つです。前者2つはAIを使用しておらず、特に文節置き換えは非常に高品質な文章を生み出せます。マルコフ連鎖は「人工無脳」に該当します。

文節置き換え

文節置き換えとは、原文を文節ごとに細かく区切り、文節ごとにリライト。リライトされた原文をシャッフルして組み合わせることで「新しい文章」を生み出すものです。

 

たとえば「ダイエットとは、肥満の防止・解消のために取り組むもの」という文章を、文節で区切ってリライトするとこの通りとなります。

ダイエットとは肥満の防止・解消のために取り組むもの
減量とはメタボ対策のために行うもの
一般的にダイエットは肥満予防や、体脂肪率を落とすためにやるもの
痩身とはコレステロール減少のために頑張るもの
多くのダイエットは脂肪を多くしないためにチャレンジするもの

上の文章をシャッフルすると、たとえば「痩身とはメタボ対策のためにチャレンジするもの」という文章が生まれます。

こうして生成された文章を複数つなぎ合わせて、長文を作るのが文節置き換え型の文章自動生成です。

メリットは圧倒的な「読みやすさ」。マルコフ連鎖やArticooloの文章に比べて、品質が圧倒的で、意味が通ります。

デメリットは原文と文節のデータベースが膨らみやすいこと。自力で原文データと文節データを用意するのはかなり大変です。文節置き換え型の文章自動生成ツールとして市販で提供されているツールにはPSW2があります。

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管理人は個人的な見解として、もしも日本語の文章自動生成で「人間が読んでもレベルが高いと思える文章」を作るのであれば、原文の収集と文節の区切り、文節ごとのリライトをAIが担当してシャッフルするのが近道ではないかと考えています。一方で「AIが自ら記事テーマを考え、考察し、文章を0から書く」のは相当先の未来ではないかとも思います。

マルコフ連鎖

マルコフ連鎖による文章生成とは、文字や単語、文節レベルで文章を区切り「ある単語の次に来る語句を、確率論に沿って選び出す」ものです。

たとえば

  • 私は連休が恋しいです
  • 私もトマトが欲しいです

という2つの文章をマルコフ連鎖させるとすると、文頭は100パーセントの確率で「私」。「私」に続く語句は50%ずつの確率で「は」と「も」。私「は」「も」の次に続くのは「連休」もしくは「トマト」。上の例で言えば「私も連休が欲しいです」という新しい文章を作ることができます。

 

マルコフ連鎖はアルゴリズムとしてはシンプルかつ、文章自動生成の分野では比較的実用的です。

ただしあくまで確率論に沿ったものであり、文脈を意識せずに単語を組み替えます。「私は連休が恋しいです」「私もトマトが欲しいです」といった短く、なおかつ文節の区切り位置が同じ文章を組み替えるのであれば十分読める文章ができます。

しかし「大量のブログ記事をスクレイピングしてマルコフ連鎖で組み替える」といったことをすると、途端にめちゃめちゃな文章が生まれてしまいます。

 

実用的な日本語文章の生成を目指すのであれば、結局のところ、整理された教師データが必要で、手動による文節置き換えとシャッフルとそれほど変わらない手間が要されると個人的には考えてます。

AI

AI(人工知能)による文章生成は、文章生成分野で研究が盛んです。有名なAIには「フェイクニュースなどに悪用される危険性が高い」として論文公開が延期された「GPT-2」があります。

国内で実用化されている日本語文章向けのAIは、文字起こしに特化するなど、文章を「0から考えるものではない」ケースが多めです。

自動生成された文章を使えるおすすめの場面

新規ドメインのテストマーケティング

自動生成された文章の、もっとも実用的な用途は「新規ドメインのテストマーケティング」でしょう。Googleは自社のアルゴリズムの詳細を公表していないものの、記事の上位表示には「ドメインエイジ」が関係していると言われています。

 

つまり新規取得したドメインは、ドメイン取得からの年月が浅く「ドメインエイジ」が短いため、上位表示されにくい。逆に言えばドメイン取得から10年以上経過しているような古いドメインは、上位表示されやすいというもの。

 

加えてドメインそのものと、コンテンツの相性も審査対象。たとえばプログラミングスクールのドメインに、突然結婚相談所のコンテンツを入れても上位には(非常に高品質なコンテンツは例外として)表示されづらいです。

 

とは言え、Googleが審査基準を公表していない以上、一般のブロガーやアフィリエイターにとっては「自分のドメイン」と「自分がこれから作ろうとしているコンテンツ」の相性が良いか悪いか。正しくインデックスされるかはわからないのが本音でしょう。

そのため自動生成された文章をとりあえず入れておいて「Googleにインデックスされるか」「ある程度ランクがつくか」を見て、良さそうなドメインには人力で高品質なコンテンツを入れるということがおすすめです。そうした用途に使えるリライトツールのお勧めは下記の記事にまとめています。

リライトツールおすすめまとめ6選!有料&無料紹介【SEO・アフィリエイト文章向け】
リライトツールとは? リライトツールとは狭義ではウェブメディアやブログの記事の内容をアップデートし、GoogleやYahoo!の検索順位を上昇させる施策に用いられるツールです。 一方、広義ではウェブメディアやブログに新規公開する...

まとめ記事

Rettyの例のように、「自動生成される文章が極めて短くて十分」かつ「自社に膨大なDBがあり、DBの情報を並べるだけで記事としてある程度成り立つ」場合であればまとめ記事の自動生成も十分に視野に入ります。

おすすめの文章自動生成ツール

【文節置き換え】PSW2

繰り返し述べてきたように、現時点で日本語文章の自動生成で「読むに足るコンテンツ」を作るならば、文節置き換え一択です。

しかし「原文を収集し」「原文を文節ごとに区切り」「文節ごとにリライトして」「シャッフルする」のは文章を普通に書く以上に手間がかかります。

これらの手間を全てソフトウェア側で代替してくれるのが、PSW2です。

Check!PSW2 (パーフェクトサテライトライター)の公式ウェブサイトをみる

PSW2は、購入時に「自分が欲しいジャンル」を選びます。たとえば「美容版」が欲しい場合、美容版のPSW2を購入すると、原文と文節が含まれた状態でソフトウェアが提供され、クリックするだけで文章が自動生成されます。

価格は29800円。PSW2で100記事生成すれば、1記事300円以下。人間のライターよりも圧倒的に安く、新規記事を作れるようになりますよ。

PSW2 (パーフェクトサテライトライター)使い方・レビュー・評判!【文章自動作成ツール】
PSW2 (パーフェクトサテライトライター)とは?概要 サテライトサイト作成を効率化してくれる、記事自動生成ツール「PSW2(パーフェクトサテライトライター)」をご存知ですか? Check!PSW2 (パーフェクトサテライト...

【マルコフ連鎖】ゴーストライター

ブラウザ上で動作する、マルコフ連鎖で文章を生成するサービスです。2chの古いコピペで有名な「吉野家コピペ」をマルコフ連鎖させてみると、こういった文章が生まれます。面白いですが、やはりかなり不自然な文章になりますね。

そんな事より1よ、ボケが。
そこでまたぶち切れですよ。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるんです。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
素人にはお薦め出来ない。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。
お前らな、150円。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円だよ、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか書いてあるんです。
吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
そこでまたぶち切れですよ。
ねぎだくってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
吉野家ってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
得意げな顔して何が、大盛つゆだくで、だ。
お前らな、150円だよ、150円引き、とか言ってるの。もう見てらんない。
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刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。おめでてーな。
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なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
お前らな、150円だよ、150円。
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しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
そこでまたぶち切れですよ。
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そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
ねぎだくってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
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で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
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で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。
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ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
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で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、だ。
お前らな、150円。
お前、1は、すっこんでろ。
150円。
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刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
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お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
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>>ゴーストライター

【AI】Articoolo

Articooloは、日本語にも対応したAI文章生成ツール。無料版だとAIが生成した全文を読むことはできず、有料で記事を買う必要があります。完成度はまだまだで、正直今のクオリティでは厳しいですが、将来的にメディア運営は「AIに文章を書く上での参考資料を与え、AIに安く文章を書いてもらい、その記事を買い取る」形で行われるようになるかも、という予感のようなものは感じさせます。

>>Articoolo