遊戯王の黒歴史を振り返る!ファイアウォール・ドラゴン禁止化・処刑人マキュラ・3期・9期などまとめ

引用元: ・『遊戯王』史上の黒歴史で打線組んだwwwwww

3: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)01:59:15 ID:U6q

1(二)ファイアウォール・ドラゴン

遊戯王10期、新マスタールール移行後に登場したリンクモンスター。
新しく始まったアニメシリーズ『遊☆戯☆王VRAINS』の主人公が用いるエースカードという鳴り物入りでの登場なのだが、「コナミスタッフは酒を飲みながら考えたのか」と心配される凶悪さで、実際OCG環境にて君臨することとなる。

≪ファイアウォール・ドラゴン≫
リンク・効果モンスター
リンク4/光属性/サイバース族/攻2500
【リンクマーカー:上/左/右/下】
モンスター2体以上
(1):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、
このカードと相互リンクしているモンスターの数まで、
自分または相手の、フィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードのリンク先のモンスターが、
戦闘で破壊された場合、または墓地へ送られた場合に発動できる。
手札からモンスター1体を特殊召喚する。

このカードを一言で表すなら『潤滑油』。その異常な汎用性が問題視された。
特に(1)に記されるバウンス効果がアホ強く、相手のコンボに水を差す。自分の欲しいカードを回収する。といった幅広い運用ができた。週刊少年ジャンプのおまけ付録として掲載されたのも拍車をかけ、あらゆるデッキに採用されることとなる。

その後研究が進んでいくにつれ、『ループギミック』としての一面を覗かせていく。複数枚のファイアウォール・ドラゴンを展開し(1)(2)の効果を使いまわすことで、いとも簡単に無限ループを完成させられることが判明してしまう。
ただ使えるだけのカードならまだしも、これが実にマズかった。ループギミックはゲームとしての楽しみを阻害するからだ。
末期には、相手に邪魔をされない限り『100%』ワンターンキルを実現できるというバカみてえなデッキまで登場する始末である。

さすがにコナミもこの状況を危惧したのか、登場してから半年後の2018年元旦に制限カード(デッキに1枚しか入れられない)となる。
しかし、それでも異常な汎用性により各デッキの潤滑油として効果を発揮し続け、そしてループの前科も相まって、ついに禁止カード(デッキに1枚も入れられない)に指定されてしまう。
これは現役アニメのエースカードとしては異例中の異例で、さながらアムロからガンダムを取り上げるような惨事と言える

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6: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:00:33 ID:U6q

2(中)処刑人マキュラ

2002年に発売されたVジャンプの付録カード。
原作遊戯王のキャラクター・マリクの使用カードとして、そして『遊戯王史上に残る最悪のコンボパーツ』として広くその名を知られる。

≪処刑人マキュラ≫
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1200
このカードが墓地へ送られたターン、
このカードの持ち主は手札から罠カードを発動する事ができる。

遊戯王にはモンスター・魔法・罠の3種類があり、この中で罠カードは即時発動ができない。いったん場に伏せる形で置き、自分のターンを流した後で発動が可能になる。
タイムラグがあるため、そもそも罠カードは強力な効果を持っているものが多かった。
だが2行目の『手札から罠カードを発動する事ができる』によりタイムラグが取っ払われればどうなるか。パワーカードの一方的な叩きつけになるのは想像に難くない。

特に猛威を振るったのが、『強欲な瓶』『八咫烏の躯』『無謀な欲張り』などといったドロー効果トラップの連打を行い、大量にカードをドローする戦法。

https://mable.hacca.jp/?p=841
これによって、手札にパーツをすべて揃えた瞬間に勝ちが確定する『封印されしエクゾディア』を高速で達成したり、デッキと墓地を入れ替えるカード『現世と冥界の逆転』の使用条件を一方的に満たしたりといったワンキルデッキが誕生した。
おまけに当時は、最強の墓地肥やしカード『苦渋の選択』や超絶ドローソース『天子の施し』が使えたためマキュラの発動が非常に容易なうえ、こいつを採用するデッキが特殊勝利デッキであるため先行だろうがなんだろうが一方的に勝つことができてしまった。
ジャンケンで負ける方が悪いと揶揄されるほどの先行有利環境を生み出し、カードゲームとしての体裁を粉砕したその罪により現在は禁止カードに認定されている。それ以来一度も解除されていないし、今後も間違いなくない。

ちなみに、この件でコナミも反省したのか、前述のマリクが使用する神のカード『ラーの翼神竜』は爪と牙と尻子玉を引っこ抜いたような哀れな姿でのOCG化となった。原作の神々しい姿を知る古い決闘者は満面の苦笑いを浮かべたという。

 

22: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:07:53 ID:neM
>>6
原作ではデメリット効果として手札全部捨てるってあったのにな
あれも今だったら墓地肥やしとしてメリットになるんやろか

 

8: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:01:20 ID:U6q

3(右)新マスタールールおよびその漏洩

遊戯王OCG最大級の暗黒期として知られる9期(後述)の抑制のため、10期への移行に合わせ『新マスタールール』という新たなルールが適用された。

9期最大の問題点は増えすぎたカードプールによる大量展開にあり、EXデッキという場所から召喚できる特殊なモンスターがその片棒を担いでいた。
その抑制のため『EXデッキからの召喚を縛る』ことが新マスタールールの概要だ。
実際9期の環境にウンザリしていた決闘者は大勢いたため、痛みを伴う改革として仕方ないことだと個人的には思っている。というか蓋を開けてみれば意外となんとかなったし。

それよりも問題は、SNS上でVジャンプのフラゲが流出してしまい公式発表よりも前に認知されたことだろう。
プレイヤーだけにとどまらずカードを商うショップまでが大混乱に陥った。
なぜなら、従来の強力なデッキが使い物にならなくなったとすれば、それはカード価格の大幅な下落を引き起こすからだ。
混乱により遊戯王カードの買い取りを完全に停止する店舗が現れ、果てには閉店に踏み切る例まで報告された。

公式側としては情報を認めるということは漏洩を認めるということにほかならず、沈黙を貫くほかはない。
それに調子づいたSNS上では無責任な情報が特大の尾ひれ付きで泳ぎ回ることとなり、決闘者のモラルを問う事態へと進化してしまった。

新マスタールールの影響は実際のところ大きく、漏洩が起きずとも同じく混乱はあっただろう。
だが無責任な情報に傷つく人々を大勢生み出した点は変わることがなく、忘れてはいけない汚点であることは間違いない

 

10: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:02:17 ID:U6q

4(一)遊戯王アーク・ファイブ

遊戯王アニメシリーズ第5期の作品で、一言でいうとクソアニメ。

5というキリのいい数字であり、新規の召喚スタイルであるペンデュラム召喚にとどまらず、従来の作品で出たシンクロ召喚やエクシーズ召喚にもスポットが当たるとして注目を集めてはいた。
放送初期、アクションデュエルという新機軸にもほどがある絵面や痺れデブのイラっとくる挙動に先制パンチを食らうも、学校で遊戯王を学ぶだとかバイクに乗ってデュエルするだとかといった超展開に飼いならされた視聴者は素直な気持ちで見ていた。
しかし、話数が進んでいくにつれて明らかな腐臭が漂いはじめる。

まず、主人公である榊遊矢について。彼はエンタメデュエルを信条とし『デュエルを通して観客に笑顔を届ける』ことを生業にしている。
まこと御大層な信条だが、そもそも遊戯王は対戦カードゲームであり、勝者と敗者はどうしても存在する。敵をボコることが根幹のテーマのはずで、その点で非常に扱いにくい設定をよりにもよって主人公に付与してしまった。
そのおかげで『同じような展開が続く冗長な脚本』『明確に不足した心理の描写』という悲惨な結果が生じた。由美かおるの入浴シーンがない水戸黄門を延々見せられるようなもので苦痛極まりない。
ダメだと気づけば方向転換すればいいのだが、どういうわけだかトマト頭は笑顔にとことん執着し、話数につれてシリアス度合いを高めていくストーリーの中で見逃せない歪な点になってしまった。主人公だというのに。

こうした何もかもが噛み合わない歪さが大不評を呼び、いつしか炎上案件となってしまう。
そして長期アニメの哀しさかその炎上はもはや日常となり、語り継がれる爆弾の『シンクロ次元編』以降は、このアニメは『低い評価を下すことが常識』という異常事態を引き起こした。実際つまんなかったけど。

問題点を全部洗いだすととても時間が足りないが、その根っこは『新しいことをやろうとしすぎた』点にあると考えられる。
やりすぎは禁物。

 

13: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:03:02 ID:U6q

5(遊)魔導書の審判

コナミのIQが定期的に下がるのはお馴染みの現象だが、これに関してはいくらなんでもやりすぎた。
【魔導書】というカードテーマがあり、決してトップメタではないがそれに食いつくことはできるという、男の子好みの中堅テーマだった。
だが、そのサポートカードである魔導書の審判の登場により、一気にトップレベルの壊れデッキへと変貌を遂げることになる。

≪魔導書の審判≫
速攻魔法
このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、
このカードの発動後に自分または相手が発動した魔法カードの枚数分まで、
自分のデッキから「魔導書の神判」以外の
「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える。
その後、この効果で手札に加えたカードの数以下のレベルを持つ
魔法使い族モンスター1体をデッキから特殊召喚できる。
「魔導書の神判」は1ターンに1枚しか発動できない。

遊戯王を知らなくてもなんとなく腐臭を感じ取れるレベルでロクなことが書いていない。
魔導書は、様々な効果を持つ魔導書カードを運用することでゲームを有利に進行するテーマである。
だが、魔導書の審判はそれを『自由に』かつ『デッキから』引っ張り出すことができてしまい、ワンサイドゲームの原因となった。
この一点だけで気が狂っているのに、あまつさえモンスターのサーチ召喚までできてしまうという体たらくである。馬鹿がトッピングしたラーメンの如くモリモリで、末尾に添えられた1ターンに1度制限などなんの慰めにもなりやしない。
そしてさらに、このカードのレアリティは『ノーマル』だ。入手が困難なカードがこのスペックならまだ諦めもつくだろうが、容易に手に入ってしまうためにこの異常な強さのカードを採用したガチ魔導書が環境に溢れ出ることとなった。
当然、後に禁止カードに指定される。

ところで、このカードが収録されているパックの『LORD OF THE TACHYON GALAXY』には征竜という名の、善良なドラグニティから谷を奪い取って禁足地に変えるようなクソテーマも収録されており、こいつも環境で暴れまわることとなる。
なにがどうしてこんなパックを世に出したのか。当時の開発者の話を聞いてみたい。

 

14: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:03:46 ID:U6q

6(左)ヴィクトリー・ドラゴン

なんでこんなモン作ったシリーズの中でもひときわ異彩を放つカード。
単純なスペックというよりは、その弊害として巻き起こった悲惨な試合風景にスポットが当たる。

≪ヴィクトリー・ドラゴン≫
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守3000
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上のドラゴン族モンスター3体を
生け贄にして生け贄召喚しなければならない。
このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、
このカードのコントローラーはマッチに勝利する。

一番ヤベえのは末尾に書かれた『このカードのコントローラーはマッチに勝利する。』の一文。
遊戯王の公式試合は、三戦して二勝すれば勝ち抜けのマッチ形式を採用している。
遊戯王には『サイドデッキ』があり、ひとつのデュエルが終わった後でそこからカードを入れ替え、相手のデッキにメタを張った状態で挑むことができる。こうすることでさらに広い戦略性が担保される。

だけどヴィクトリー・ドラゴンはそのゲーム性すら木っ端微塵にする。相手に反撃のチャンスも与えることなく、一方的に試合が終わってしまうからだ。
当時、【Vドラワンキル】【MCV】といったコンボデッキが流行した。デッキを高速で回転させることでヴィクトリー・ドラゴンの召喚条件を無理やり揃え、無防備な相手を殴ってマッチキルを引き起こすスタイルだ。
だが何よりの問題は、この理不尽に対抗するために『マッチキルされるくらいならわざと反則を犯して負け、次のデュエルに備える』という戦法が横行してしまったこと。

・相手の手札やデッキをおもむろに掴み取り、堂々と盗み見る『ミレニアム・アイ』
・物理的に机をひっくり返してゲームを無にする『巨人の星』
・適当なカードを手裏剣のように投げ捨てる『ニンジャ』

などのルール違反が報告され、事態を重く見た公式により禁止カードに指定される。ゲーム性を粉砕するそのスペックから、禁止が解除されることは間違いなくないだろう。

 

15: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:04:02 ID:Zmn
原初の禁止カード八咫烏はないんか

 

17: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:04:49 ID:U6q

7(三)ジャッジキル

遊戯王の公認大会で散見される非道な行為。
大会には賞金があり、そして名誉がある。現実の決闘者はアニメに出てくる主人公たち(一名除く)のように気持ちのいい人物ばかりではない。むしろ、自分で言うのもなんだけど陰気なオタクがメイン層で、勝つためには汚い手段を使う人も一部にはいる。

一例を紹介する。

≪強制脱出装置≫
通常罠
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

このカードを相手の伏せモンスターカードに放ったとする。
それを相手が手札に戻したのを確認した後、自分が『神の宣告』『魔宮の賄賂』あたりの「カードの発動を無効にするカード」を放ち、『強制脱出装置』の発動自体を無効化してしまう。
そうした場合、相手は手札に戻した伏せカードをまた場に出さなくてはならないのだが、ここで「そのカードが先ほどの伏せカードであるという証明ができますか。できないのならば貴方は反則負けです」とでも切り出せば、実際その通りになってデュエルに勝利してしまうのだ。
他にも、ドローしたカードを墓地に送る『はたき落とし』を、相手がカードを手札に加えてわからなくなったタイミングで発動することでも同じことができてしまう。やろうと思えば、ジャッジキルだけを目的とした最悪のデッキも組むことができてしまう。

ルールの穴を突くものだけでなく、シンプルなイカサマも様々だ。
・自分のデッキカードにスリーブをめちゃくちゃ分厚く貼ってシャッフルしづらくし、相手に切らせて失敗したらそれを追求する『クソデカスリーブ』
・長袖の下に隠し持った強力なカードをさりげなく手札に加えて戦局を有利にする『バンデッドキース』
・ツイッターの漫画で話題になった『便所ワンキル』『窃盗カウンター』などなど。

これらのジャッジキルは問題が発覚してその都度大会のルールに書き加えられてはいるが、それでもいたちごっこになるだろう。
「ルールとマナーを守って楽しくデュエル」という遊戯王のスローガンを、彼らはいつどこに置き忘れてしまったのだろうか。

 

37: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:25:38 ID:U6q
>>17
訂正
『魔宮の賄賂』は自分の発動カードには使えへんわ
勘違いしとったすまんな

 

18: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:06:20 ID:U6q

8(捕)3期

遊戯王にはシーズン分けがされており、その中でもとりわけ暗黒だったと怖れられる時代のひとつが、この3期である。
流行したデッキテーマにあやかり、シンプルに【カオス】のあだ名がつけられている。

この時代を象徴した二枚のカードがある。

≪カオス・ソルジャー -開闢の使者-≫
特殊召喚・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
このカードの(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。

≪混沌帝龍 -終焉の使者-≫
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
1000ライフポイントを払う事で、
お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに300ポイントダメージを与える。
※旧テキスト

 

19: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:06:58 ID:U6q

当時、大型モンスターは場に出てるモンスターを生贄にするだとか、儀式の素材にするだとかいった手間のかかる方法が主流であった。
しかし、この二枚は墓地に落ちているカードを除外するだけであっさりと場に出てきてしまう。そのくせに当時のどの大型モンスターよりも強力な効果を備えていたため、環境が完全にカオス依存に変貌することとなった。
特に猛威を振るったのは二枚目の混沌帝龍で、この強力無比な全体破壊効果に『クリッター』あたりのサーチカードを巻き込ませ、ドローロック効果のある『八汰烏』の攻撃により相手に全くなにもさせないという非情なコンボが編み出された。
カオスモンスターの二枚は、環境だけでなくその後のゲーム性にすらも影響を与えた。「カオスの出現が遊戯王のインフレの始まり」という説もあるほどに劇的な存在だった。

ちなみに、3期にはカオスだけでなく前述の処刑人マキュラが登場したシーズンでもあり、ついでに先行ワンキル率90%超えという異形のデッキ【サイエンカタパ】も出現している。
右にはカオスで左にゃマキュラ、おまけに後ろにゃハゲのオッサンという狂った群雄割拠を経験すれば、そりゃあインフレだって始まるだろうというものである。

 

21: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:07:43 ID:U6q

9(投)9期

新マスタールールによる統治がなされる前の、恐らく遊戯王が最も狂っていた時代。
『末期のソシャゲ』『バカが描いたバトル漫画』『笑顔になるのはお前だけ』などと呼ばれ、忌み嫌われる。

この時代を象徴するデッキに【EMEm】がある。
ペンデュラム召喚を軸にした大量展開による制圧デッキであるが、怖ろしいことにコンボデッキにつきものである不安定性が殆どなかった。例え初撃を躱されたとしても、すぐさま二の矢三の矢と展開することができるため、並みのデッキでは逆立ちしても勝つことができない。

《EMモンキーボード》
ペンデュラム・効果モンスター
星6/地属性/獣族/攻1000/守2400
【Pスケール:青1/赤1】
「EMモンキーボード」の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンに「EM」カードが存在しない場合、
このカードのPスケールは4になる。
(2):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに発動できる。
デッキからレベル4以下の「EM」モンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
手札の「EM」モンスターまたは「オッドアイズ」モンスター1体を相手に見せる。
このターン、そのモンスター及び自分の手札の同名モンスターのレベルを1つ下げる。

例えばこのカード、P効果(2)のサーチにより、デッキから好きなEMカードを引っ張ることができる。これだけでペンデュラムスケールが成立し、EMEmは大爆発を引き起こす。
EMEmはサーチの手段が異常に豊富で、上記のクソ猿も一例でしかない。クソ炎やらクソピエロやらが大道芸を披露したと思えばランク4エクシーズの群れに制圧されているのは悪夢としか言いようがなかった。

 

23: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:08:17 ID:U6q

さて、問題はこの後。さすがにEMEmを強くしすぎたと反省したコナミが主要カードに規制をかけていく。
だが、なにをトチ狂ったのか上記のクソ猿の他、『EMペンデュラム・マジシャン』『EMドクロバット・ジョーカー』といった強力なキーカードに一切の規制をかけないという大胆が過ぎる采配を敢行。
EMEmの悪夢から逃れられると思っていた善良なプレイヤーたちは血の涙を流したとか流さないとか。

そうして残党のエンタメ野郎共は【EM竜剣士】と名を変えて元気いっぱい環境を粉砕し、その強さから公認・非公認を問わず【EM竜剣士】の採用率が100%という涙ぐましい成績を残しやがったのである。
カードゲームは本来、様々なデッキがぶつかり合って戦うものであり、みんながみんな同じデッキを使うなんてことがあっていいわけがないはずだ。
ましてこれは、公式が勇気をもって派手に規制すれば防げたはずである。

焼け野原となった9期の終わり、新たに表れた【十二獣】もEMEm同様の異常なぶっ壊れテーマであったが、多くのデュエリストはレイプされた後のような眼でただ見守るだけだった。
この辺はもう、10期の新ルールを目前として公式がやけになったとしか思えない。
ロウソクの火は消える直前に激しく燃えるという。9期はそういう時代だったのかもしれない。

ちなみに、10期になって登場したデッキテーマである【SPYRAL】も、その強さから大会での採用率が100%になった。
どうやらコナミは反省というものを知らないらしい。

 

27: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:10:15 ID:U6q
終わりやで
やろうと思えば5軍くらいまで行けるんやけど(ヤタガラスとか初代アニメのドーマ編とか)、
黒歴史度というか「なにしてんねん」感の強さで選別したで

 

38: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:25:40 ID:syP
DDB「許された」

 

40: 闇遊戯ちゃんねる 19/05/11(土)02:27:10 ID:U6q
>>38
お前は二軍の四番やぞ
ぶっちゃけファイアウォールとトレードしてもええが入手がパック限定なのを加味して二軍や